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[のだめカンタービレ] のだめに学ぶ目標達成の秘訣

May 15th, 2010
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のだめカンタービレ

のだめカンタービレ

のだめカンタービレ。過去読んだ中で最高のマンガかもしれない。自分はあまりマンガを読みませんが、これは本当におもしろかった。実に多くの影響を受けました。

何年も前から、おもしろいよとか、テレビでやってるとか聞いていましたが、正直あまり絵のタッチが好きではなく、避けていました。ところが偶然のだめカンタービレの1巻を手にして、読んでみて、衝撃が走りました。こんなすごいものを自分はなぜいままでスルーしていたんだ、と。いまではあの絵が好きでたまりません。

のだめカンタービレとは

今更必要ないかもしれませんが、あらすじを Wikipedia から引用。

ピアノ科に在籍しながらも指揮者を目指すエリート音大学生・千秋真一は、生まれ育ったヨーロッパに(胴体着陸の恐怖体験により)重度の飛行機恐怖症である為に行くことが出来ず(海で溺れたことがあり、船にも乗れない)将来に行き詰まりを感じて思い悩む日々を送っていた。担任の教授の教育方針に反発し口論の末に決別、別れた彼女にもつれなくされて自暴自棄になっていた。
ある日、千秋は酔っ払って自宅の前で眠ってしまう。目が覚めると周囲にはゴミの山と悪臭、そして美しいピアノソナタを奏でる女性がいた。彼女の名前は野田恵(通称・のだめ)で、なんと千秋と同じマンションの隣の部屋に住み、同じ音大のピアノ科に在籍していたのだった。入浴は1日おき、シャンプーは3日おきというのだめだったものの、千秋はのだめの中に秘められた天賦の才を敏感に感じ取る。そしてのだめもまた、千秋の外見と音楽の才能に憧れて彼に纏わり付くようになる。この出会い以来、千秋はのだめの才能を引き出すべく、何だかんだと彼女に関わるようになる。
将来に行き詰まりを感じていたため無愛想だったが、本来は面倒見が良い性格の千秋は、のだめとの出会いを機に彼女の存在が潤滑油となり、音大の変人たちに出会い、懐かれ、順調に道を踏み外しながらも音楽の楽しさを思い出し、新しい音楽の世界と指揮者への道を一歩一歩切り拓き始める。また、千秋の存在によりのだめもより高い技術を得るための指導者や、環境に出会う機会を得て、それぞれが成長していく。

溢れ出すインテリジェンス

楽曲や作曲者の背景や意図、音楽的な理論、楽器の知識。そいういう専門分野のトップレベルの人たちがやり取りする様子は、見ていて単純に楽しい。刺激が心地よい。のだめカンタービレを見て、おもわず自分音楽史を作り始めてしまいました。中学生時代からずっと聴き続けていたけど、まだ敷居の高かったクラシック音楽。ようやく背景も含めて楽しめるようになってきました。

のだめカンタービレの良いところは、マンガが終わっても楽しみが終わらないところ。読み終わった後、登場した音楽を聞き、その歴史的背景を知り、さらに深いレベルで楽しむ。絵画、小説、歴史。音楽をきっかけに広がる道は広く、しばらく戻ってこれそうにありません。

千秋に重ねる想い

のだめカンタービレを読んで、そうか、自分がやっていることは指揮なんだと気づきました。千秋の目指す、楽器もプロのレベルで演奏できる指揮者というのは、自分の理想とする方向です。

そもそも、Web スタートアップ自体が、オーケストラのようなものです。いろんな楽器があって、それぞれに意味がある。演奏する曲に合わせて、必要な楽器とそれを演奏できる最高の演奏者を選び、何度も練習を重ねて同じ音を奏でる。そして観客からのブラボーの声を聞き、また上を目指す。

作品の序盤で千秋は、日本を出ることができない自分に苛立ち、焦ります。自分が求めるレベルで戦いたのならば、ここにいてはダメだ。本場に行くしか無い。でもそれができない、やらない自分がいる。悪いのは自分だとわかっているし、やるべきこともわかっている。なのに前に進めないもどかしさ。
そこから千秋が這い上がる様に、気付かされたことがあります。

実現したいと願うだけでは叶わない

千秋の姿勢だけではありません。おなじく成長していくのだめからも、同じことを気付かされました。それは、実現したいと願うだけでは叶わない、ということ。たとえ何か行動を始めたとしても。

フランス語を話せるようになりたい、ピアノを弾けるようになりたい、試験に合格したい。それは単なる希望であり、そのままでは一生達成できない目標で終わります。なぜならモチベーションのレベルが低すぎるから。

千秋は言いました。指揮者になりたい、と。ですが彼が指揮者になるために動くことができたのは、別の理由が、もっと深い階層にあったからです。

そしてのだめがピアノを弾く理由

のだめがピアノを弾く理由もまた、同じことが言えます。もっと上を目指すべきだと周囲の期待が高まろうが、本人がただ上手になりたいと願おうが、それだけでは上達しません。空回りが続くだけです。

では、のだめはどうやって目標を実現できるようになっていくのか。

人の心は複雑そうで、単純です。ごはんを食べたいと願わなくても、そこに食べ物があれば食べます。目標へのアプローチも、それと同じです。

のだめや千秋に気付かされたのは、本能で求めるレベルの動機に出会った時、人の脳は、体は、自動的に目標を達成するということ。あれがやりたい、こんな風になりたい。それではモチベーションとして弱い。本能レベルで求めているその他の快楽のために、貴重なリソースが奪われる事になります。

人間の本能を前に、計算など通用しません。のだめの場合は、ただただ大好きな千秋に追いつきたいがために、コンチェルトをやりたいがために、本能でピアノを弾きまくります。千秋への想いという個人的な感情、本能的な欲求が歩みを進めました。千秋のラフマニノフを見た後ののだめなど、その究極の状態だと思います。寝食を忘れ、狂ったようにピアノを弾く様は、目標実現へ向けた究極の状態だと思います。

要は達成しなければ死んだ方がマシと思えるかどうか

通常、ほとんどのことに人はそこまで心を動かされません。死ぬ方が嫌です。ですが、もし達成しなければ死んだ方がマシだと思えることに出会ったとしたら、その目標は達成できるでしょう。
この感情、本能などコントロールできるものではありません。しかし、自分が進む方向、やりたいこと、やるべきこと、求められていること。それらすべてが本能とシンクロしない限り、爆発的な前進はありえないのです。

いまの自分がやるべきことはただ1つ。よりワガママに、より強く、自分の本能が求める欲求をぶちまけること。それが時代に求められているのならば、道は開ける。

のだめカンタービレは、自分にそんな大切なことを気づかせてくれました。最高のマンガです。

[闘う経済学] 国の発展に欠かせない視点

May 13th, 2010
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闘う経済学

闘う経済学

この本は失われた10年を取り戻すための戦いの記録です。そして、小泉さんカッコよすぎ。この本に限らず、竹中さんの本に出てくる小泉さんはカッコいい。
経済学と実際の現場との違いを体験者自らが語るこの本は、楽しんで読めました。

経済+政策によって国を動かすことは重要。なぜなら、国にとって産業発展が重要な課題であるから。それが直接的に、あるいは間接的に、国民を豊かにすることにつながるから。

では、どうやって産業を発展させるか。必要なのは、雇用の安定と、賃金のアップ。そして生産性をアップさせること。

生産性アップにおいて重要なのは次の2つの視点。

  1. 資本装備率
  2. 技術進歩率

儲けるためには、技術進歩をするか、2が高い産業に特化するのが近道。つまり、比較優位があり付加価値の高いことをやることが重要。

また、効果的な輸出をすることも大切。所得弾力性の高いもの、平たく言えば贅沢品を輸出できるようにする。アニメのことか。

最後に1つ引用。

小泉総理は当意即妙に秀でている人だが、あるとき瞬時の判断力について聞いたところ、それは相撲の立ち合いと同じという答えが返ってきた。
(中略)
私なりに判断すれば、たぶん小泉総理は歴史小説を読みながら、歌舞伎を見ながら、オペラを見ながら、いろいろなことをイメージトレーニングしている。そういう意味で小泉総理は二四時間勉強をしている人だと思う。そこから出た言葉だ。

あ、そうそう。自分がアニメを見る理由もまさしくそれ。と、乗っかってみる。
でも実際そうだと思う。入り込んで見れば見るほど、多くの凝縮された体験を脳内でシミュレーションできるのは事実。

最後脱線しましたが、こんな感じの小泉さん逸話もおもしろかった本です。

[書評] レバレッジ・リーディング

April 24th, 2010
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最近読書スピードが上がり、どんどん読了しているため、なぜそんなに早くなったのかと聞かれました。答えはこの本。
この本を読んだ後、読書スピードが劇的に上がりました。具体的には、60分で1冊が当たり前となりました。ボリュームのある本や、ついうっかりはまり込んでしまう本で90分。読書嫌いで読むのが非常に遅かった自分にとっては大きな飛躍です。
以下、書評プラス自分が実践していることをまとめました。

読書は投資

読書は最も効率の良い投資であり、本の価格の100倍のリターンは得られると著者は言います。ただし、漠然と本を読むだけであったり、じっくり本を読み込んでいるだけではそんなリターンは得られません。本の選び方から読み方、そして最も重要な「実践」までを解説し、本から100倍のリターンを得るための方法がまとめられたのが本書です。
読書はなぜそれほどまでに価値が高いのか。それは、読書が他人の体験を疑似体験できる最も効率的な方法だからです。成功ノウハウや長年にわかりまとめられた情報を凝縮されたものが本だからです。つまり、本を手にすれば簡単に偉大な巨人の肩に乗ることができる、というわけです。

「本を読む時間がない」はただの言い訳

本を読まないから時間がないのだ。本を読めばもっと効率的に成果を上げる方法が見つかり、本を読む時間ができるという意味です。
多読には特別なスキルも道具も不要。速読のような訓練も必要ありません。たくさん読むだけ。でも、その読み方には戦略が必要です。

レバレッジ・リーディングおすすめの読書の流れ

  1. 読む目的を明確化する
  2. 時間制限を設ける
  3. 全体を俯瞰する
  4. 読書開始

1. 読む目的を明確化する

多読は、本を探す段階から始まっています。自分の設定した目標、克服したい課題を明確に定義して、それに対する情報を提供してくれるであろう本を選びます。目的が明確に定まっていれば、必要な情報は自然と引っかかり、入って来るものです。逆に、何の目的も無くただ本をめくっているだけでは、本の中に詰まっているすべての情報が同列に扱われ、何も得ることができません。
著者の経験からノウハウを述べている「経験型」の本を選ぶことがおすすめとのことです。他者の経験を疑似体験できることこそ、読書の醍醐味です。

2. 時間制限を設ける

1時間から2時間で読む。基本は1時間で読むことを心がける。常識的な読書方ではまず無理です。全部読まなければいけないという常識を打ち破り、必要なところだけを読んでいきます。

3. 全体を俯瞰する

まずカバーに目を通ります。それから目次、まえがき、あとがき。この段階で、どこを重点的に読むのか、何がもっとも重要なキーワードになっているのかを探ります。多読の目的はテストでもなければ、推理小説を読むような娯楽でもないのだから、先に本が示している「答え」を確認して、それについて述べている箇所を読む方が効率的です。

4. 読書開始

繰り返しますが、全部は読まない。必要なところだけ読む。読む目的が明確化されていれば、自然と必要な情報は飛び込んで来るものです。
読んでいる間は、ペンでとにかく書き込みます。線を引いたり、思いついたことをメモしたり。汚くて OK。著者曰く、汚してなんぼだそうです。思考にブレーキをかけないよう、本の中にどんどん書き込んでいきます。

読書週間をいかにつけるか

多読をするからには、1日1冊、少なくとも1週間に1冊は読みたいところです。そうなれば必要なのは読書をする習慣。著者のおすすめは、生活のリズムに組み込むこと。朝入浴をしながら読むとか、通勤電車の中で読むとか、いまあたりまえにやっている週間にくっつけてしまうのが最も成功率が高いとのことです。とにかく意識的に時間を取らないと、いつまでたってもできません。

本は大量購入し常にストックを持つ

多読なのだから、本は常に大量に購入する必要があります。特定の分野を学ぶ際には、その分野の方を数十冊まとめ買いし、一気に読むのがおすすめだそうです。その方がバイアスがかからず、幅広い知見を得られます。繰り返し出てくるキーワードがあれば、それは重要であるということです。これは自分が普段フィードリーダーで情報収拾している時に意識していることと同じです。この時気づいたのですが、自分がやっているフィードリーダーの使い方も多読であり、この本のコンセプトと共通している部分が多くありました。

本をどんどん汚していく

先ほど購入と書きましたが、自腹で購入せよというのが繰り返し出てきます。お金をだしている方が、そこから情報を得ようというモチベーションは高まるし、何よりも汚しまくらなければならないため、自分の所有物にしなければならないのです。
そして、ダメな本は捨てる。ゴミとして捨てる。15分読んで線を引く部分がなかったら、それは破棄の可能性が高いことを意味します。

最も重要なのは読んだ後のフォロー

当然ですが、実践の段階が最も大事です。読んで良かった、では意味がありません。リターンを得るためには、行動に移さなければなりません。そのために必要なのが、独自の読書ノートです。
著者のやり方では、線を引いた箇所を独自のノートにまとめ、それを常に持ち歩きます。そして時間があればそれを読み返し、凝縮されたエッセンスを徹底的に体に馴染ませます。条件反射的に情報を活用できるようになればゴール。それまでとにかく何度も目を通すことが秘訣です。

オリジナルの読書システムへ

この本を読んで、自分もオリジナルの読書システムを構築しました。機能するかどうか、実践してみたいと思います。自分の場合は Blog or Wiki を使おうと考えています。iPhone からいつでも見れるので読み返すのも簡単です。以下、自分が実践する流れです。Blog なのか Wiki なのかは試行錯誤中。

  1. 読書の目的を設定する
  2. 読むべき本を絞り込んで一括購入する
  3. 重要なところに線を引く
  4. 気づいたことを書き込む
  5. 残しておきたいページは iPhone + JotNot でスキャンし Evernote に保存する
  6. 読み終わったらもう一度線を引いた箇所に目を通す
  7. 線を引いたところを Blog or Wiki に入力する
  8. スキャンしたページも必要に応じて文字に起こし Blog or Wiki に入力する
  9. 時間があれば iPhone から Blog or Wiki にアクセスして読み返す
  10. 得た知識を実践で試す
  11. Wiki をブラッシュアップする
  12. しつこく Wiki に繰り返し目を通す
  13. 特に重要なことは Stickies を使ってデスクトップに貼り付ける
  14. 実践で条件反射的に活用できるようなるまで続ける

さらなるステップアップ

これまでは Web上で読んで良かった情報は Delicious のブックマークコメントか Tumblr へのポスト、どうしても必要になりそうな情報は Evernote で管理していました。ですが、読み返すという習慣はなかなか生まれませんでした。Web上の情報はこれまで通りの管理を続けますが、特によかった情報についてはできる限り Wiki に引用していこうと思います。
それから、今後は英語の本だけを読む、という条件を加えて、この読書スピードを維持しようと思います。日本人の本で日本語しか無いものはしかたないですが、2010年5月以降は英語本を優先して読んでいきます。というわけで、これまでに読み終えている本の書評を片付けていきます。

[書評]「ツイッター」でビジネスが変わる!

February 27th, 2010
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Twitter Power

Twitter Power

知った気になっているだけで意外と知らないこともあるのかなと思い、この度改めて Twitter 本を数冊購入してみました。まず読んだのがこの本。

Twitter の背景や機能の紹介、ビジネスへの応用についてまとめられています。結論から言うと目当たらし情報があるわけではありません。2009年11月発売で、さらに訳された時点で情報が陳腐化していたのだと思います。Twitter に関しては最新の動向を本で知るのは無理があるので、そういう目的で読むのはおすすめしません。

ビジネスへの応用という観点では、発言時に注意すべき点や、より効果的に活用するための Tips が参考になります。さすが自ら利用している人の本。納得した部分を強引にまとめるとこんな感じ。

  • 背景画像大事

    • ブランディングのため
    • 追加情報の掲載
  • 1行プロフィール大事
    • 専門家としての印象づけ + 人間味のある趣味
  • 単なる行動の報告ではなくそのときの自分の感情や意見を発言する

結局本書の結論は、読む価値のある Tweet を継続的にしろということです。

そのほかリサーチした情報が載っています。状況がかわっている前提だと捉えるべきですが、本書内で述べられている Twitter の利用者動向は以下の通り。アメリカ国内の情報であることにも注意。

  • 35歳代〜44歳代の比較的裕福な層が多い
  • 男性利用者の方が多い
  • シリコンバレーでの利用率がえげつない

訳者追記にあっに日本国内の Twitter 利用者動向は以下の通り。

  • 2009年8月の利用者数193万人

    • Webインターフェース経由
    • iPhone など入れるともっと増える

以上。

Google も Yahoo! も YouTube も英語表記のままが多く、カタカナ表記の時も本来の発音に近い。なのに Twitter だけ「ツイッター」と訳すのが基本になっているこの流れは個人的にはいやだ。

ようやく1日1冊本を読む習慣が身についてきた。後は読んだのを短時間でここにまとめるのが課題。

[書評] レボリューション・イン・ザ・バレー

September 5th, 2009
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初代 Macintosh 開発の秘話を当時のメンバーが振り返った伝記。それがこの本です。福音書みたいなものです。

だいぶ前に読んでいたのですが、さっき Mac の中を整理していたら読書ログのファイルが出てきたので、その中にあった引用を貼り付けます。途中抜けてる気がしますが、印象に残ったシーンです。主に Steve Jobs の言動に関するもの。

P.19

「だめだ。そんなことで時間を浪費するんじゃない!Apple II がどうした?Apple II はあと2、3年で終わりだ。君の OS なんか完成する前に時代遅れだ。Macintosh が Apple 社の将来を担っている。君は今すぐにその仕事に取りかかるんだ!」
そう言うと、彼は僕の机の脇まで来て、Apple II の電源コードを見つけ、それを強く引っぱってコンセントから引き抜いてしまった。

P.44

「もしもし、Steve Jobs ですが、Adam Osborne をお願いします。」
秘書は Steve に、Osborne 氏は翌朝にならないとオフィスには戻らないと伝え、何か伝言があるかと聞いた。
「ああ」と Steve は答えた。彼は少し間をおいてから、「これがメッセージだ、Adam に、このクソ野郎、と伝えてくれ。」
秘書がそれにどう答えたらいいのか思いつくまでに長い時間がかかった。Steve は続けた。「もう一つある。Adam は Macintosh に興味があるそうだが、こう伝えてくれ。Macintosh はとてもよくできているから、たぶん自分の子供に2、3台買い与えたくなるだろう。そのせいで自分の会社が倒産に追い込まれたとしてもな!」

P.45

「プリント基板がどう見えるかなんて、誰が気にするんですか?大事なのは、どれだけうまく動作するかってことでしょう。誰もプリント基板なんて見やしませんよ。」
Steve は強う調子で反論した。「俺が見るんだよ!俺は、たとえ箱の中に入っているものでも、可能な限り美しくあって欲しいんだ。優れた大工はキャビネットの裏に使うからといって、質の悪い木を選んだりしないものさ。そんなとこ誰も見なくてもな。」

P.47 まとめ

金曜の夕方に設計したプリント基板が届いて、翌日の朝に組み上げるか、月曜まで待つかを考えていると、Steve は言った。
「月曜日?冗談だろ?Burrell、お前のプリント基板なんだぜ。動くかどうか、今夜中に確かめたくないのかよ?よし、こうしよう。もし今晩中に基盤を動かすことが出来たら、お前と、その周りにいる連中にも、パイナップルピザをおごってやるよ。」
その後、夜に電源投入。電源は入ったが、起動までは行かなかった。みんなはがっかりしたが、Burrell は違った。
「そんなに悪くないじゃん。つまり、RAM とビデオ回路は、とりあえず動いてるってことさ。プロセッサはリセットされてないけどね。あともうちょっとってとこかな。でもお腹が空きすぎて、もうこれ以上はできません。もうパイナップルピザの時間じゃないかと思うんですけど。」
Steve はにっこり微笑んで、初日にしては上出来だし、もうお祝いの時間だと言った。

P.50

「まあ、エント楕円はよくできたな。でも角の丸い長方形はどうだ?それも今できるのか?」
「いや、そんなことできませんよ。」と Bill は食いかかった。「実際、そんなことをするのは面倒だし、さほど必要だとは思えませんけどね。」Bill は Steve が高速な楕円を絶賛しもしないで、それ以上のものを要求することにむかついているようだった。
ここで Steve に火がついてしまった。「角の丸い長方形なんて、そこら中にあるだろ!この部屋を見回してみろ!」
中略
「OK。参りました。思っているほど難しいかどうか、やってみます。」
翌日の午後、Bill は満面の笑みを浮かべて Texaco Towers に戻ってきた。彼のでもは見事に角の丸い長方形を、ほとんど普通の長方形と変わらない、猛烈な速さで描くようになった。

P.72

何よりも、Steve Jobs は自分のことを芸術家だと思っており、設計チームにも同じように考えるように勧めていた。最終目標は、強豪を打ち負かすことでも、多大な収益を上げることでもなく、可能な限り最高の仕事、それをわずかでも超えるような仕事をすることだった。
そして Macintosh のケースの内側に、チームのメンバー個人のサインを刻んだ。
ほとんどの購入者はサインを見ることはないだろうが、誰もそれに気がつかなくても、自分たちの名前がそこにあるという誇りを持つことができるのだ。

P.288, Father of the Macintosh

もし究極的に誰か一人だけが栄誉を受ける資格があるとしたら、僕が迷わず選ぶのは、Steve Jobs だ。似た形のものはできたとしても、もし Steve がいなければ、この Macintosh は絶対に誕生しなかった。他の人々も創造的な仕事を実際にしたが、Steve のビジョン、卓越に対する情熱、そして強靱な意思は、彼の恐ろしいほどの説得能力は言うに及ばず、チームを駆り立て、自ら設定した不可能と思われるような基準を満たし、あるいはそれを超えさせることになった。Steve は Macintosh を動かす影の原動力だという多くの評価をすでに受けている。僕に言わせれば、それはまったく当然のことなのだ。

[書評] フィンランド・メソッド入門 – グローバル・コミュニケーション力の磨き方(エヴァヲタ編)

August 29th, 2009
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Introduction to Finland method

例え英語を完ぺきにマスターしたとしても、グローバル・コミュニケーション力が上がったとは言えない。では、どうすればグローバル・コミュニケーション力を磨く事が出来るのか。それに応えるのがこの本です。

手にして想像以上に薄い本だったのでびっくりしたが、内容は濃かったです。さっそくフィンランド・メソッドを使いながら特に影響を受けた点をまとめてみます。

グローバル・コミュニケーション力の必要性

グローバル・コミュニケーション力とは、「常識的に考えて」とか「空気を読んで」が通用しない状態でコミュニケーションを取るために必要な力です。フィンランド・メソッドのよると、その能力を磨くために必要な要素は次の5つ。

  1. 発想力
  2. 論理力
  3. 表現力
  4. 批判的思考力
  5. コミュニケーション力

以下、各要素の磨き方につて。

発想力

マインドマップを使う。

マインドマップ – Wikipedia

論理力

意見には必ず理由を付ける。正しい意見でも間違った意見でも、「なぜ?」と問い続けて理由を引き出します。どんなことにでも3段階まで理由を引き出すようにする方法が紹介されています。

  • なぜなら
  • それに
  • また
意見に理由を付ける例
エヴァンゲリオンが好きです。
なぜなら、細部にわたる手の込んだ設定や心理描写が、他に類を見ないほどの深さを感じされるからです。
それに、哲学的、宗教的キーワードをちりばめたストーリーには、多くの解釈の余地を持たせ、放送開始から10年以上たったいまでも議論が尽きないのも、楽しみの一つです。
また、主人公達と同じ年代でこの作品に出会ったことにより、その後の人生観に強い影響を受ける事にもなりました。

表現力

作文を書く。フィンランドの小学校では、発表と作文によって表現力を鍛えるとのことです。ただ、最初のうちは発表のために原稿を用意するので、作文が表現の基本となるのです。口頭での説明と違って、作文は読み手の反応に対してやり直しがききません。だからこそ、事前に考えて書く必要があります。これは Blog 書く時にも意識すべき点と同じです。つまり、Blog 書けばいいと思います。

批判的思考力

フィンランド・メソッドにおいて、作文は書いて完成ではありません。書いたの後、クラスメイトからの批判とそれに対応する書き直し作業を経て、始めて完成品となるのです。良いところ、悪いところを指摘してもらい、そこからさらに表現の精度を高めるプロセスが必要なのです。

また、自分の意見に対しても批判的に見つめ直すことが重要です。思いこみで意見を言っている可能性があるので、「本当にそうなのか?」と、自問自答することは欠かせません。

コミュニケーション力

他者と自分の意見を出し合い、より良いゴールへ到達すること。これこそグローバル・コミュニケーション力を磨く理由です。そのために必要なのが議論。この本には、小学生のクラスで作ったという議論のルールが登場します。

  1. 他人の発言をさえぎらない。
  2. 話すときは、だらだらとしゃべらない。
  3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない。
  4. 分からないことがあったら、すぐに質問する。
  5. 話を聞くときは、話している人の目を見る。
  6. 話を聞くときは、他のことをしない。
  7. 最後まで、きちんと話を聞く。
  8. 議論が台無しになるようなことを言わない。
  9. どのような意見であっても間違いと決めつけない。
  10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない。

いくつか補足引用です。

「他人の発言をさえぎらない」について。

発言内容はもちろん、発言そのものも最大限に尊重する

「議論が台無しになるようなことを言わない」について。

事前に了承済みの前提に立ち返って、議論を蒸し返す事などを指します。

前提に立ち返ると、他の人が気づかなかった論点を示したように見えるので、優越感に浸れるのです。

議論を台無しにする例
「それでは、ヱヴァンゲリヲン新劇場版はおもしろいか否かについて議論しましょう。」
「ちょw そもそもエヴァなんておもしろいか?オレは綾波より長門がいいね。」

違う意見への対処法

違う意見に出会った時、どうやって自分の意見を伝えるべきか。大きく分けて3つの方法があります。

同調 – 自分の意見は捨てる
相手: エヴァオタってキモいよね
自分: うん、そうだね
はぐらかし – 白黒付けずに終わる
相手: エヴァオタってキモいよね
自分: うーん、そうかな
否定 – 反撃する
相手: エヴァオタってキモいよね
自分: エヴァオタキモいって言うヤツがキモい!

では、フィンランド・メソッドを使った場合、どう対応するのば良いのでしょうか。

反論
相手: エヴァオタってキモいよね
自分: どうして?
相手: リビドーとかデストルドーとかリリスとかリリンとかわけわかんないことを議論してるからだよ
自分: でも、そこまで深く研究して物語を読み解いていくなんて、かえって尊敬に値すると思うけどなぁ

このあとオタ乙と言われたら、議論のルールに違反だと指摘します。

つまり、「本当にそうなのか?」をきっかけに反論するのです。相手の立場になって考え、相手の意見の論理をひもとき、それに対する反論意見を考える。それがフィンランド・メソッドでの議論に欠かせないアプローチです。

実際の教育や子育てで活用したい方や、もっとまともな例で詳しく知りたい方は本をどうぞ。

[書評] 弾言

March 27th, 2009
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Dangen 01

小飼弾氏の弾言を読みました。前回の書評とはオン・ザ・エッジつながりとなります。

この本をひとことで表すならば、「日本版金持ち父さん・貧乏父さん」。いや、マッチョ父さんとウィンプ父さんかな。要するに、格差社会で生きていく上での知恵とスキルについての、Dan KOGAI からの提言です。以下、読んで感じた事など。本書の影響で表現がストレートな部分が多くありますが、それもまた本書の提言だと感じましたので、そのままにしています。

まず、無記名の善意にあふれている現代社会においては、それを活用する人としない人の間に大きな差が生まれる、という点。無記名の善意についてはググっていただくとして、たとえて言うなら道路やインターネット、オープンソースソフトウェアが該当します。これらはすでに活用できる状態で目の前にあります。前世紀までとは比べものにならないぐらい多くあります。あとは活用するもしないもあなた次第ですよ、という話。

ここで問題となるのは、活用したくても時間が無くて、あるいはやる気が無くて活用できませんよ、という人がいる事。そう、活用するには活用できる状態を造り出す必要があるわけです。そして活用出来ない人の例が、モノとして扱われている人々です。幸い現代の日本社会においては、そもそも知識が無くて活用の糸口がつかめないという人はほとんどいません。活用できないのは主に、時間的な問題と、やる気の問題です。やる気が無い人はそれはそれで本人の選択でもあるからいいと思うのですが、時間の問題を抱えているのが、モノとして扱われている人々になります。本書の中では、モノとしての扱いから脱却するための提言がされています。例えば仕事時間を減らし、それによって収入が減るのなら支出を減らせ、など。そして節約した時間を活用してヒトとして扱われるよう自分を建て直す、というのが解決策です。

次に、カネこそが平等な基準であるという主張。これは堀江氏もよく言っていました。カネでモノを買える世の中こそが人々を幸せにしたという意味です。激しく同意。カネでモノが買えない時代に、人々に平等なチャンスが生まれにくいのは事実です。

そのカネとうまく付き合うためには、自分のバランスシートを作って質を見極めよというのが Dan KOGAI の提言。見極めた結果自分が持ってないスキルやモノは、誰かから買えばいい。それがカネにできることであり、カネを有効利用する方法でもあります。さて、自分に足りないモノは何でしょうか?それを明確にすることにより、カネだけでは無くコネ(人付き合い)の使い方が明確になります。

人間関係において最も重要なリソースは、時間。ここでも出ました。時間は全ての人類に、金持ちにも貧乏にも、マッチョにもウィンプにも共通で有限なものだからです。だからこそ、そのリソースの配分が重要になります。本書の中にはいくつか式が出てきますが、一番面白かったのがこれ。

友人1人当たりから得られる利益 = 相手の単価 – 付き合いに必要な時間

ストレート過ぎてひどい件w

さらに、お互いのコストを最小限にとどめ、利益を最大化する人付き合いという考え方も出てきます。上記の式のように、誤解を恐れずにストレートに話すことは、それに一役買っているのです。

付き合いに必要な時間 = コストに関してですが、その中でもとりわけ高くつくのが初回獲得のためのコスト。新しい知り合いをどんどん増やす際には、それに見合う戦略が無ければ効率が悪いという結論に到ってしまいます。それでもその高いコストを支払える人こそが多くのコネを保有するハブとなり、ネットワークの中心にいるのです。

先行投資をしてコネを先に獲得するか、資産を蓄えてからその資産を持ってコネに投資するか。重要な問題です。コネから資産が得られる人は、他の人より多くのコストを支払ってでもハブを目指すべきであり、短期的にはコネから得られる資産が少ない(コストパフォーマンスが悪い)人は、まず先に支払えるだけのコストを賄うための投資をすべきだということになります。

この部分、僕自身が常日頃意識していながら言葉に出来ていなかった部分です。この本で得られた一番の収穫かもしれません。ちなみに、こうやって見てみるとなんだかドライな印象を受けてしまいますが、コネから得られる価値はカネやモノだけだとは言っていません。精神的な安らぎや充実した時間のような、price less な価値も当然存在します。

Dangen 02

その他にこの本から得られた収穫としては、オン・ザ・エッジ時代の社内体制整備の話題があります。堀江氏の過去の本でも語られていた日報システムの本来の目的が見えました。いま自分たちが取り組んでいる社内体制整備の話題とリンクして、大いに参考になりました。

また、簡単に達成感を得られるものを常に用意しておくアイデアは即採用です。人間にとっての最大の報酬は達成感・満足感であり、それを満たす事によって新たな推進力を得るという考え方。やらなければならないことが山積みなのに手に付かない時、まずは達成感を刺激することから始めてみるというのは実に納得がいく話です。普段自分が実践している Google Docs を使ったマネジメントも、一種の達成感の見える化ですが、そこにさらなる応用として取り入れられないか、考えてみたいところです。

本書の後半は世界経済の今後を読み解くテーマとなります。少子高齢化で停滞した経済を救うための提言などは強引ではあるものの、もっと議論されてもいいと思いました。

最後に、この本の一番のメッセージとは何なのか。自分の中に残ったのは次の通りです。

単純なモノの価値だけでは価格競争に巻き込まれる、付加価値を付けて売れ!という言葉に代表される、現在の我々が接している社会から見えて来るもの。それは、ヒト(とヒトが生み出す無限の想像力)の価値が、それ単体では有限であるモノの価値を遙かに超え、カネの価値と nearly equal になったということです。そんな社会においては、いかにモノとしてでは無く、ヒトとしての価値を生み出す働き方ができるかが重要なのです。

さらっと読めたのでさらっと書くつもりが、長くなってしまった。それだけ密度の濃い本ということでしょう。

[書評] 徹底抗戦

March 22nd, 2009
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Resistance 01

ホリエモンこと堀江貴文氏の最新本。発売前から興味はあったのですが、ニコニコ動画生放送「堀江貴文×ひろゆき緊急対談」で「この本はホントに自分で書いた」と発言されていたこともあり、読もうと決めていました。価格が1,000円と手頃なので、応援の意思表示としても早めに読みたかったのです。

いつもの Blog の流れそのままに赤裸々に内情を語る本書のスタイルは、本というよりも印刷した Blog を読んでいるかのようでした。舞台は逮捕直前から現在にかけて。当事者である本人の視点で語られる事件とその裁判の過程は、メジャーなルートから入るどんな情報とも異っており、あらためてマスメディアから伝わる情報の偏りを感じました。

自分が起業する直前から堀江氏はメディアで目立つようになり、その発言の数々に刺激を受けた事は確かです。起業しようという決断に至るプロセスには、堀江氏の影響が無かったと言えば嘘になります。当然、過去の本もほとんど読んでいると思います。たくさんありすぎて全部をカバーしているわけではないので、ほとんどということになります。

Resistance 02

本を読んで一番感じたのは、彼の復活への期待です。復活とは大げさで、別に大きな何かを期待しているわけではありませんが、堀江氏が一貫して語り続けている夢に向かってのアクションをもう一度見てみたいという気持ちがあります。その姿に励まされる人は、決して少なくないと思っています。ニコニコ動画生放送での人気ぶりも、そんな未来の姿を容易に想像させてくれます。

この本を語る上で欠かせないのが、もう1人の当事者でもある宮内亮治氏の本、「虚構 – 堀江と私とライブドア」。2007年10月29日に僕は読んで、以下のようなメモを残していました。

絶頂期のライブドアの内情、当事者たちの心境、これからの展望。それらが克明に記されており、ベンチャー企業経営において注意すべき点や着目すべき点など、失敗から学べる多くの収穫があった。

この感想からも分かるように、こちらの本では「反省」が中心となっています。まさに、「徹底抗戦」の逆を行く考え方です。失敗から学び取り次へ活かすことも重要ですが、ひたすら信じた道を突き進む姿勢への憧れと、その当然の結果として発生する苦悩をこの「徹底抗戦」から感じることができました。Steve Jobs の人生も然り。堀江氏の今後の活躍を僕は応援します。

最後に、本書の一部を引用します。

「そんな夢みたいな話し」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙?なに言ってんの?という批判をたくさん受けた。今でも受ける。だが、私は思う。人は、パンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。

未来への希望や、未知なるものへの冒険心を失ってしまっては、いくら物質的に豊になろうが、経済的に豊になろうが、私の心は満たされるはずもない。

(中略)

「目的も無く金を稼いでいるから、そんな目に遭うんだ」

と言う人がいる。

馬鹿も休み休み言え!


[書評] スティーブ・ジョブズ 神の交渉力

March 21st, 2009
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Steve's Negotiation 01

Steve Jobs にまつわる数々のエピソードを取りあげ、「交渉スタイル」に焦点を絞って解説した本です。Steve本、あるいは Apple本を複数読んだ事がある人であれば、ほとんどがすでにどこかで目にした事のあるエピソードばかりです。Steve苦難の時代がメインとなるので、Pixar や NeXT に関するエピソードも多く含まれています。帯やタイトルから感じるようなノウハウ本では決してありません。テクニックだけを盗んでマネすると大失敗しか残らないようなエピソードばかりです。

さらりと読み終わりましたが、この本から読み取れる Steve の交渉に対するスタンスは以下のようになります。

  • 人を信じるな
  • 目的達成のためなら人を裏切れ
  • 自分の都合が最優先

これだけ見るととんでも無いヤツですが、その認識は間違いでは無いでしょう。言い換えて一言にまとめるのならば、こうなります。

  • 絶対に自分の直感は裏切るな

いつどんな時でも自分の直感が最重要であり、周りの雑音に惑わされずそれのみを信じて突き進む。目の前にある物が自分の信じた物と違うのならば、それは間違った物である。その考えを貫き、組織として目標を実現するには、まさに独裁以外の方法はありえません。それこそが Steve の経営方針、生き方の神髄ではないでしょうか。

また、自分の弱点を改善するぐらいなら、ひたすら得意分野に磨きをかけるという考え方も、直感に従うのならば当然の人生戦略です。たとえそれが諸刃の刃になろうとも、自分の内なる声だけは裏切らなければ、物事は最終的には良い方へ転がる。Steve の生き方とその半生を見て、僕はそう感じています。

Steve's Negotiation 02

印象に残ったのは Steve のこの言葉。P.218より。

「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もうすぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。周囲の期待やプライド、または失敗や恥への恐怖は、死を前にすると消え去り、本当に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」

なぜそれほどまでに直感に従うのか、そして「常識」に従わないのか。すべてがつながりました。中途半端では意味がない。やるのならば常識を覆すほど、徹底的にやる。

Presentation Zen

February 20th, 2008
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時々こんなことを聞かれます。

“プレゼンテーションをどうやって学んだんですか?”

僕の答えはこうです。

“Garr Reynolds さんと彼のブログです。”

Presentation Zen
そのブログはこちら。

はじめて Garr さんのプレゼンテーションを見たとき、衝撃を受けました。そしてすぐに、自分のプレゼンテーションのスタイルを改良したのです。

そんな Garr さんが、最近本を出版されました。”Presentation Zen” という本です。僕もいま読んでいますが、プレゼンテーションを学びたい方には最高の一冊です。

Presentation Zen book 1

Presentation Zen book 2

昨日、毎月恒例の Garr さん主催のイベント、”Design Matters” が Apple Store で開催されました。今回のプレゼンターは Garr さんご本人です。

Presentaiton Zen event

プレゼンテーションの最後に、質問コーナーがありました。いい質問をした人には本がプレゼントされます。というわけで、僕は手を挙げ、叫び、質問のチャンスを手に入れたのです。

指名されると、僕はこう言いました。

“I already have a book but I want it as a present for someone watching my video podcast. I wanna introduce about this book at my show to spread this book!”

すると Garr さんは。

“OK, so what’s your question? :D”

おっと。大事なことを忘れていました。僕はプレゼンテーションの練習について、質問しました。

質問の後、僕は本を手に入れました!ありがとうございます!Garr さん!さらにさらに、サインまでしていただきました!自分の本も持って行っててよかった!

Presentation Zen book 3

Garr さん、本当にありがとうございます。僕はこの本を “messa.tv” で紹介します!

欲しい人は番組をお楽しみに!

messa.tv co-host による投稿はこちら。
presentation zen – iGirl
写真を買うなら iStockphoto – iGirl