AIG ボーナス問題

今日こんなエントリーを見つけたので紹介。

金融日記:AIG社員の最後の手紙(翻訳、藤沢数希)

AIGボーナス問題。個人的には、あの非難のされようには違和感を感じていました。非難自体にではなく、メディアの主張が一方的である事に対してです。

ちゃんと説明すれば理解される事なのではないかと思っていたのですが、その説明が十分にできなかったのか聞いてもらえなかったのか、あるいは騒ぎ立てる事でスケープゴートにされたのか、とにかく収拾が付かなくなっていったのが現実です。問題なのはボーナスの支払いではなく、もっと業界全体の構造的な部分にあると思うのですが、どうなんでしょう。自分もあまり詳しくないので断言できませんが。メジャーリーグみたいに業界全体で報酬が高騰しちゃってるのは確かだと思います。

[書評] 弾言

Dangen 01

小飼弾氏の弾言を読みました。前回の書評とはオン・ザ・エッジつながりとなります。

この本をひとことで表すならば、「日本版金持ち父さん・貧乏父さん」。いや、マッチョ父さんとウィンプ父さんかな。要するに、格差社会で生きていく上での知恵とスキルについての、Dan KOGAI からの提言です。以下、読んで感じた事など。本書の影響で表現がストレートな部分が多くありますが、それもまた本書の提言だと感じましたので、そのままにしています。

まず、無記名の善意にあふれている現代社会においては、それを活用する人としない人の間に大きな差が生まれる、という点。無記名の善意についてはググっていただくとして、たとえて言うなら道路やインターネット、オープンソースソフトウェアが該当します。これらはすでに活用できる状態で目の前にあります。前世紀までとは比べものにならないぐらい多くあります。あとは活用するもしないもあなた次第ですよ、という話。

ここで問題となるのは、活用したくても時間が無くて、あるいはやる気が無くて活用できませんよ、という人がいる事。そう、活用するには活用できる状態を造り出す必要があるわけです。そして活用出来ない人の例が、モノとして扱われている人々です。幸い現代の日本社会においては、そもそも知識が無くて活用の糸口がつかめないという人はほとんどいません。活用できないのは主に、時間的な問題と、やる気の問題です。やる気が無い人はそれはそれで本人の選択でもあるからいいと思うのですが、時間の問題を抱えているのが、モノとして扱われている人々になります。本書の中では、モノとしての扱いから脱却するための提言がされています。例えば仕事時間を減らし、それによって収入が減るのなら支出を減らせ、など。そして節約した時間を活用してヒトとして扱われるよう自分を建て直す、というのが解決策です。

次に、カネこそが平等な基準であるという主張。これは堀江氏もよく言っていました。カネでモノを買える世の中こそが人々を幸せにしたという意味です。激しく同意。カネでモノが買えない時代に、人々に平等なチャンスが生まれにくいのは事実です。

そのカネとうまく付き合うためには、自分のバランスシートを作って質を見極めよというのが Dan KOGAI の提言。見極めた結果自分が持ってないスキルやモノは、誰かから買えばいい。それがカネにできることであり、カネを有効利用する方法でもあります。さて、自分に足りないモノは何でしょうか?それを明確にすることにより、カネだけでは無くコネ(人付き合い)の使い方が明確になります。

人間関係において最も重要なリソースは、時間。ここでも出ました。時間は全ての人類に、金持ちにも貧乏にも、マッチョにもウィンプにも共通で有限なものだからです。だからこそ、そのリソースの配分が重要になります。本書の中にはいくつか式が出てきますが、一番面白かったのがこれ。

友人1人当たりから得られる利益 = 相手の単価 – 付き合いに必要な時間

ストレート過ぎてひどい件w

さらに、お互いのコストを最小限にとどめ、利益を最大化する人付き合いという考え方も出てきます。上記の式のように、誤解を恐れずにストレートに話すことは、それに一役買っているのです。

付き合いに必要な時間 = コストに関してですが、その中でもとりわけ高くつくのが初回獲得のためのコスト。新しい知り合いをどんどん増やす際には、それに見合う戦略が無ければ効率が悪いという結論に到ってしまいます。それでもその高いコストを支払える人こそが多くのコネを保有するハブとなり、ネットワークの中心にいるのです。

先行投資をしてコネを先に獲得するか、資産を蓄えてからその資産を持ってコネに投資するか。重要な問題です。コネから資産が得られる人は、他の人より多くのコストを支払ってでもハブを目指すべきであり、短期的にはコネから得られる資産が少ない(コストパフォーマンスが悪い)人は、まず先に支払えるだけのコストを賄うための投資をすべきだということになります。

この部分、僕自身が常日頃意識していながら言葉に出来ていなかった部分です。この本で得られた一番の収穫かもしれません。ちなみに、こうやって見てみるとなんだかドライな印象を受けてしまいますが、コネから得られる価値はカネやモノだけだとは言っていません。精神的な安らぎや充実した時間のような、price less な価値も当然存在します。

Dangen 02

その他にこの本から得られた収穫としては、オン・ザ・エッジ時代の社内体制整備の話題があります。堀江氏の過去の本でも語られていた日報システムの本来の目的が見えました。いま自分たちが取り組んでいる社内体制整備の話題とリンクして、大いに参考になりました。

また、簡単に達成感を得られるものを常に用意しておくアイデアは即採用です。人間にとっての最大の報酬は達成感・満足感であり、それを満たす事によって新たな推進力を得るという考え方。やらなければならないことが山積みなのに手に付かない時、まずは達成感を刺激することから始めてみるというのは実に納得がいく話です。普段自分が実践している Google Docs を使ったマネジメントも、一種の達成感の見える化ですが、そこにさらなる応用として取り入れられないか、考えてみたいところです。

本書の後半は世界経済の今後を読み解くテーマとなります。少子高齢化で停滞した経済を救うための提言などは強引ではあるものの、もっと議論されてもいいと思いました。

最後に、この本の一番のメッセージとは何なのか。自分の中に残ったのは次の通りです。

単純なモノの価値だけでは価格競争に巻き込まれる、付加価値を付けて売れ!という言葉に代表される、現在の我々が接している社会から見えて来るもの。それは、ヒト(とヒトが生み出す無限の想像力)の価値が、それ単体では有限であるモノの価値を遙かに超え、カネの価値と nearly equal になったということです。そんな社会においては、いかにモノとしてでは無く、ヒトとしての価値を生み出す働き方ができるかが重要なのです。

さらっと読めたのでさらっと書くつもりが、長くなってしまった。それだけ密度の濃い本ということでしょう。

[書評] 徹底抗戦

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ホリエモンこと堀江貴文氏の最新本。発売前から興味はあったのですが、ニコニコ動画生放送「堀江貴文×ひろゆき緊急対談」で「この本はホントに自分で書いた」と発言されていたこともあり、読もうと決めていました。価格が1,000円と手頃なので、応援の意思表示としても早めに読みたかったのです。

いつもの Blog の流れそのままに赤裸々に内情を語る本書のスタイルは、本というよりも印刷した Blog を読んでいるかのようでした。舞台は逮捕直前から現在にかけて。当事者である本人の視点で語られる事件とその裁判の過程は、メジャーなルートから入るどんな情報とも異っており、あらためてマスメディアから伝わる情報の偏りを感じました。

自分が起業する直前から堀江氏はメディアで目立つようになり、その発言の数々に刺激を受けた事は確かです。起業しようという決断に至るプロセスには、堀江氏の影響が無かったと言えば嘘になります。当然、過去の本もほとんど読んでいると思います。たくさんありすぎて全部をカバーしているわけではないので、ほとんどということになります。

Resistance 02

本を読んで一番感じたのは、彼の復活への期待です。復活とは大げさで、別に大きな何かを期待しているわけではありませんが、堀江氏が一貫して語り続けている夢に向かってのアクションをもう一度見てみたいという気持ちがあります。その姿に励まされる人は、決して少なくないと思っています。ニコニコ動画生放送での人気ぶりも、そんな未来の姿を容易に想像させてくれます。

この本を語る上で欠かせないのが、もう1人の当事者でもある宮内亮治氏の本、「虚構 – 堀江と私とライブドア」。2007年10月29日に僕は読んで、以下のようなメモを残していました。

絶頂期のライブドアの内情、当事者たちの心境、これからの展望。それらが克明に記されており、ベンチャー企業経営において注意すべき点や着目すべき点など、失敗から学べる多くの収穫があった。

この感想からも分かるように、こちらの本では「反省」が中心となっています。まさに、「徹底抗戦」の逆を行く考え方です。失敗から学び取り次へ活かすことも重要ですが、ひたすら信じた道を突き進む姿勢への憧れと、その当然の結果として発生する苦悩をこの「徹底抗戦」から感じることができました。Steve Jobs の人生も然り。堀江氏の今後の活躍を僕は応援します。

最後に、本書の一部を引用します。

「そんな夢みたいな話し」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙?なに言ってんの?という批判をたくさん受けた。今でも受ける。だが、私は思う。人は、パンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。

未来への希望や、未知なるものへの冒険心を失ってしまっては、いくら物質的に豊になろうが、経済的に豊になろうが、私の心は満たされるはずもない。

(中略)

「目的も無く金を稼いでいるから、そんな目に遭うんだ」

と言う人がいる。

馬鹿も休み休み言え!


マクドナルドのコーヒーはおかわり自由

Premium Roast Coffee by McDonald's

知ってましたか?僕はずっと知りませんでした。そんな噂を聞きつけて店員さんに聞いてみたら、あっさりとおかわりもらえました。120円で1杯買えば、後は飲み放題です。どこにも書いていませんが、できるみたいです。

iPhone ユーザーには無料の Wi-Fi 接続があるし、さらにプレミアムローストコーヒーがおかわり自由・・・。マクドすげぇ。I’m lovin’ it!

[書評] スティーブ・ジョブズ 神の交渉力

Steve's Negotiation 01

Steve Jobs にまつわる数々のエピソードを取りあげ、「交渉スタイル」に焦点を絞って解説した本です。Steve本、あるいは Apple本を複数読んだ事がある人であれば、ほとんどがすでにどこかで目にした事のあるエピソードばかりです。Steve苦難の時代がメインとなるので、Pixar や NeXT に関するエピソードも多く含まれています。帯やタイトルから感じるようなノウハウ本では決してありません。テクニックだけを盗んでマネすると大失敗しか残らないようなエピソードばかりです。

さらりと読み終わりましたが、この本から読み取れる Steve の交渉に対するスタンスは以下のようになります。

  • 人を信じるな
  • 目的達成のためなら人を裏切れ
  • 自分の都合が最優先

これだけ見るととんでも無いヤツですが、その認識は間違いでは無いでしょう。言い換えて一言にまとめるのならば、こうなります。

  • 絶対に自分の直感は裏切るな

いつどんな時でも自分の直感が最重要であり、周りの雑音に惑わされずそれのみを信じて突き進む。目の前にある物が自分の信じた物と違うのならば、それは間違った物である。その考えを貫き、組織として目標を実現するには、まさに独裁以外の方法はありえません。それこそが Steve の経営方針、生き方の神髄ではないでしょうか。

また、自分の弱点を改善するぐらいなら、ひたすら得意分野に磨きをかけるという考え方も、直感に従うのならば当然の人生戦略です。たとえそれが諸刃の刃になろうとも、自分の内なる声だけは裏切らなければ、物事は最終的には良い方へ転がる。Steve の生き方とその半生を見て、僕はそう感じています。

Steve's Negotiation 02

印象に残ったのは Steve のこの言葉。P.218より。

「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もうすぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。周囲の期待やプライド、または失敗や恥への恐怖は、死を前にすると消え去り、本当に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」

なぜそれほどまでに直感に従うのか、そして「常識」に従わないのか。すべてがつながりました。中途半端では意味がない。やるのならば常識を覆すほど、徹底的にやる。

初音ミクのあの曲がついに発売

Supercell Special Package 01

初音ミクの CD がデイリーランキングで2位になったそうです。

いくつかすでに初音ミクの CD は発売されていますが、この度僕のお気に入りのメルトが発売されると聞いて、気づけばアマゾンで買っていました。かつてこのエントリーで言っていたように、とにかくこの作者にお金を支払わなければ振り込めない詐欺にあたると思っていたのです。

ただ、アマゾンの箱を空けるまでは、こんなに初回特典が付いているなんて知りませんでいた。箱デカイよ。

Supercell Special Package 02
イラストのいっぱい入った冊子がありました。

ほとんどニコニコ動画で聞いた事ある曲ですが、それは問題ではありません。今回 CD を買えて、やっとお金が払えて、心から満足しています。

Supercell Special Package 03
これが CD のジャケット。

なんというか、すべてのクオリティが高いです。デザインにしても、紙質にしても、いい感じ。

Supercell Special Package 04
キラキラしてるのわかりますか?

初音ミクファンなら即買いをお勧めします 😛