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雑記

[書評] 徹底抗戦

Resistance 01

ホリエモンこと堀江貴文氏の最新本。発売前から興味はあったのですが、ニコニコ動画生放送「堀江貴文×ひろゆき緊急対談」で「この本はホントに自分で書いた」と発言されていたこともあり、読もうと決めていました。価格が1,000円と手頃なので、応援の意思表示としても早めに読みたかったのです。

いつもの Blog の流れそのままに赤裸々に内情を語る本書のスタイルは、本というよりも印刷した Blog を読んでいるかのようでした。舞台は逮捕直前から現在にかけて。当事者である本人の視点で語られる事件とその裁判の過程は、メジャーなルートから入るどんな情報とも異っており、あらためてマスメディアから伝わる情報の偏りを感じました。

自分が起業する直前から堀江氏はメディアで目立つようになり、その発言の数々に刺激を受けた事は確かです。起業しようという決断に至るプロセスには、堀江氏の影響が無かったと言えば嘘になります。当然、過去の本もほとんど読んでいると思います。たくさんありすぎて全部をカバーしているわけではないので、ほとんどということになります。

本を読んで一番感じたのは、彼の復活への期待です。復活とは大げさで、別に大きな何かを期待しているわけではありませんが、堀江氏が一貫して語り続けている夢に向かってのアクションをもう一度見てみたいという気持ちがあります。その姿に励まされる人は、決して少なくないと思っています。ニコニコ動画生放送での人気ぶりも、そんな未来の姿を容易に想像させてくれます。

この本を語る上で欠かせないのが、もう1人の当事者でもある宮内亮治氏の本、「虚構 – 堀江と私とライブドア」。2007年10月29日に僕は読んで、以下のようなメモを残していました。

絶頂期のライブドアの内情、当事者たちの心境、これからの展望。それらが克明に記されており、ベンチャー企業経営において注意すべき点や着目すべき点など、失敗から学べる多くの収穫があった。

この感想からも分かるように、こちらの本では「反省」が中心となっています。まさに、「徹底抗戦」の逆を行く考え方です。失敗から学び取り次へ活かすことも重要ですが、ひたすら信じた道を突き進む姿勢への憧れと、その当然の結果として発生する苦悩をこの「徹底抗戦」から感じることができました。Steve Jobs の人生も然り。堀江氏の今後の活躍を僕は応援します。

最後に、本書の一部を引用します。

「そんな夢みたいな話し」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙?なに言ってんの?という批判をたくさん受けた。今でも受ける。だが、私は思う。人は、パンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。

未来への希望や、未知なるものへの冒険心を失ってしまっては、いくら物質的に豊になろうが、経済的に豊になろうが、私の心は満たされるはずもない。

(中略)

「目的も無く金を稼いでいるから、そんな目に遭うんだ」

と言う人がいる。

馬鹿も休み休み言え!

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