[書評] レバレッジ・リーディング

最近読書スピードが上がり、どんどん読了しているため、なぜそんなに早くなったのかと聞かれました。答えはこの本。
この本を読んだ後、読書スピードが劇的に上がりました。具体的には、60分で1冊が当たり前となりました。ボリュームのある本や、ついうっかりはまり込んでしまう本で90分。読書嫌いで読むのが非常に遅かった自分にとっては大きな飛躍です。
以下、書評プラス自分が実践していることをまとめました。

読書は投資

読書は最も効率の良い投資であり、本の価格の100倍のリターンは得られると著者は言います。ただし、漠然と本を読むだけであったり、じっくり本を読み込んでいるだけではそんなリターンは得られません。本の選び方から読み方、そして最も重要な「実践」までを解説し、本から100倍のリターンを得るための方法がまとめられたのが本書です。
読書はなぜそれほどまでに価値が高いのか。それは、読書が他人の体験を疑似体験できる最も効率的な方法だからです。成功ノウハウや長年にわかりまとめられた情報を凝縮されたものが本だからです。つまり、本を手にすれば簡単に偉大な巨人の肩に乗ることができる、というわけです。

「本を読む時間がない」はただの言い訳

本を読まないから時間がないのだ。本を読めばもっと効率的に成果を上げる方法が見つかり、本を読む時間ができるという意味です。
多読には特別なスキルも道具も不要。速読のような訓練も必要ありません。たくさん読むだけ。でも、その読み方には戦略が必要です。

レバレッジ・リーディングおすすめの読書の流れ

  1. 読む目的を明確化する
  2. 時間制限を設ける
  3. 全体を俯瞰する
  4. 読書開始

1. 読む目的を明確化する

多読は、本を探す段階から始まっています。自分の設定した目標、克服したい課題を明確に定義して、それに対する情報を提供してくれるであろう本を選びます。目的が明確に定まっていれば、必要な情報は自然と引っかかり、入って来るものです。逆に、何の目的も無くただ本をめくっているだけでは、本の中に詰まっているすべての情報が同列に扱われ、何も得ることができません。
著者の経験からノウハウを述べている「経験型」の本を選ぶことがおすすめとのことです。他者の経験を疑似体験できることこそ、読書の醍醐味です。

2. 時間制限を設ける

1時間から2時間で読む。基本は1時間で読むことを心がける。常識的な読書方ではまず無理です。全部読まなければいけないという常識を打ち破り、必要なところだけを読んでいきます。

3. 全体を俯瞰する

まずカバーに目を通ります。それから目次、まえがき、あとがき。この段階で、どこを重点的に読むのか、何がもっとも重要なキーワードになっているのかを探ります。多読の目的はテストでもなければ、推理小説を読むような娯楽でもないのだから、先に本が示している「答え」を確認して、それについて述べている箇所を読む方が効率的です。

4. 読書開始

繰り返しますが、全部は読まない。必要なところだけ読む。読む目的が明確化されていれば、自然と必要な情報は飛び込んで来るものです。
読んでいる間は、ペンでとにかく書き込みます。線を引いたり、思いついたことをメモしたり。汚くて OK。著者曰く、汚してなんぼだそうです。思考にブレーキをかけないよう、本の中にどんどん書き込んでいきます。

読書週間をいかにつけるか

多読をするからには、1日1冊、少なくとも1週間に1冊は読みたいところです。そうなれば必要なのは読書をする習慣。著者のおすすめは、生活のリズムに組み込むこと。朝入浴をしながら読むとか、通勤電車の中で読むとか、いまあたりまえにやっている週間にくっつけてしまうのが最も成功率が高いとのことです。とにかく意識的に時間を取らないと、いつまでたってもできません。

本は大量購入し常にストックを持つ

多読なのだから、本は常に大量に購入する必要があります。特定の分野を学ぶ際には、その分野の方を数十冊まとめ買いし、一気に読むのがおすすめだそうです。その方がバイアスがかからず、幅広い知見を得られます。繰り返し出てくるキーワードがあれば、それは重要であるということです。これは自分が普段フィードリーダーで情報収拾している時に意識していることと同じです。この時気づいたのですが、自分がやっているフィードリーダーの使い方も多読であり、この本のコンセプトと共通している部分が多くありました。

本をどんどん汚していく

先ほど購入と書きましたが、自腹で購入せよというのが繰り返し出てきます。お金をだしている方が、そこから情報を得ようというモチベーションは高まるし、何よりも汚しまくらなければならないため、自分の所有物にしなければならないのです。
そして、ダメな本は捨てる。ゴミとして捨てる。15分読んで線を引く部分がなかったら、それは破棄の可能性が高いことを意味します。

最も重要なのは読んだ後のフォロー

当然ですが、実践の段階が最も大事です。読んで良かった、では意味がありません。リターンを得るためには、行動に移さなければなりません。そのために必要なのが、独自の読書ノートです。
著者のやり方では、線を引いた箇所を独自のノートにまとめ、それを常に持ち歩きます。そして時間があればそれを読み返し、凝縮されたエッセンスを徹底的に体に馴染ませます。条件反射的に情報を活用できるようになればゴール。それまでとにかく何度も目を通すことが秘訣です。

オリジナルの読書システムへ

この本を読んで、自分もオリジナルの読書システムを構築しました。機能するかどうか、実践してみたいと思います。自分の場合は Blog or Wiki を使おうと考えています。iPhone からいつでも見れるので読み返すのも簡単です。以下、自分が実践する流れです。Blog なのか Wiki なのかは試行錯誤中。

  1. 読書の目的を設定する
  2. 読むべき本を絞り込んで一括購入する
  3. 重要なところに線を引く
  4. 気づいたことを書き込む
  5. 残しておきたいページは iPhone + JotNot でスキャンし Evernote に保存する
  6. 読み終わったらもう一度線を引いた箇所に目を通す
  7. 線を引いたところを Blog or Wiki に入力する
  8. スキャンしたページも必要に応じて文字に起こし Blog or Wiki に入力する
  9. 時間があれば iPhone から Blog or Wiki にアクセスして読み返す
  10. 得た知識を実践で試す
  11. Wiki をブラッシュアップする
  12. しつこく Wiki に繰り返し目を通す
  13. 特に重要なことは Stickies を使ってデスクトップに貼り付ける
  14. 実践で条件反射的に活用できるようなるまで続ける

さらなるステップアップ

これまでは Web上で読んで良かった情報は Delicious のブックマークコメントか Tumblr へのポスト、どうしても必要になりそうな情報は Evernote で管理していました。ですが、読み返すという習慣はなかなか生まれませんでした。Web上の情報はこれまで通りの管理を続けますが、特によかった情報についてはできる限り Wiki に引用していこうと思います。
それから、今後は英語の本だけを読む、という条件を加えて、この読書スピードを維持しようと思います。日本人の本で日本語しか無いものはしかたないですが、2010年5月以降は英語本を優先して読んでいきます。というわけで、これまでに読み終えている本の書評を片付けていきます。

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