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雑記

Google にとって Facebook が驚異となる理由

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この記事の解説を求められたので、引用しながら要点をまとめました。

前提知識

まずは、先日行われた Facebook カンファレンスの要点を挙げている部分の解説。

The three big ones: social plugins, Open Graph, and Open Graph API, make Facebook’s intentions very clear: they want to be the fabric of the web.

social plugins

Web サイトを Facebook と簡単に連携させるプラグイン群。プログパーツなどを通して、普通の Web サイトやブログが Facebook とデータを簡単にやり取りできるようになる。

Open Graph, Open Graph API

Facebook が誇る世界一のソーシャルグラフがオープンになり、外部で利用できるようになる。つまり、Facebook が保有するデータを元にして、外部の Web サイトを最適化することができる。たとえそれが初めて訪れた Web サイトであっても。

驚異となる理由

前提部分を見ただけで、これが Google のみならず多くの Web スタートアップにとって驚異となることが垣間見れたのではないでしょうか。

本題に行きます。Bret Taylor の Keynote からの引用。

The most interesting thing Taylor said was that Facebook’s stance is that social connections are going to be just as important going forward as hyperlinks have been for the web.

ハイパーリンクは重要、でも、今後はソーシャルグラフも同じぐらい、あるいはそれ以上に重要になっていると Facebook は考えている。

  • Google = ハイパーリンクの解析を世界一進めている企業
  • Facebook = ソーシャルグラフを世界一描いている企業

Facebook の見解が正しければ、Google にとって Facebook はこれまでに無いほどの驚異となります。Google が最も得意としたフィールド「ハイパーリンク中心の世界」ではなく、次の戦いのフィールド「ソーシャルグラフ中心の世界」で No.1 になった企業が誕生したからです。もちろんソーシャルグラフが次のフィールドになる、などと決まっているわけではありません。それは歴史が証明すること。ただし、Facebook の増え続けるユーザー数がそれを証明しつつあるのは事実。そして、Google をはじめとする多くの企業、Web スタートアップがソーシャルグラフに注力していることも事実。

最後に

Companies will have to choose whether to fight against this, and attempt to launch their own graph, or get in line. “When we connect our graphs together, the web is gonna get a whole lot better,” Zuckerberg promised.

Facebook を中心とした、ソーシャルグラフをめぐる激しい戦いが顕著になりました。戦いを挑むか、降伏して Facebook の流れに加勢するか、大きな選択の年になりそうです。

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