自分の人生を変えたアニメトップ10とその評価から読み解く人を動かす要素

Haruhi Cake

初めての人に会う時、自己紹介でまずアニメのことを話します。相手もアニメ好きだった場合は話が弾み、必然的に、私もアニメ好きで、という反応が返ってきます。そういうときに必ず聞いているのが、次の質問です。

あなたがすばらしいと思ったアニメのベスト3を教えてください。

今回、自分のこたえを整理をする意味も込めて、現在のランキングを作成しました。これらは自分の人生を変えた作品です。万人におすすめできるものではありませんが、どういったところが自分に影響を与えたのかを言葉にしました。

評価要素と評価基準

まず、評価の要素と基準は次の通りです。

物語

単純に物語としておもしろいかどうかの評価です。僕の場合はよりメッセージ性のあるものを好みますので、深く考えさせられるものは必然的に高い評価となります。いくらおもしろくても、何もメッセージが残らないものは評価できません。

舞台

設定が細かいか、深い背景が想像できるかの評価です。背景を理解するために別の新しい分野の勉強が必要になるようなものが高い評価となります。科学、未来技術、宗教、心理学、哲学など、奥の深い要素が絡み合っているものは最高です。逆に、肯定的な解釈が出来ないほどにつじつまが合わなくなっていく作品は嫌いです。

人物

萌えるかどうかの評価です。性別に関係なくです。作品に登場しなかった場面をあれやこれやと創造させる人物が登場すれば高い評価となります。その人物の意思判断の意図を想像していくうちに、僕の意思判断にも変化が発生してくることがあります。そんな出会いを求めています。

品質

作品制作の品質評価です。自分の知識不足から、技術的な凄さや専門的な意図は拾えていないことがあるのは承知しています。一視聴者として、いわゆる「クオリティー高いなー」と思った作品の評価が高いです。

演出

演出面でのアイデアや、演出によるメッセージ性の拡大具合の評価です。繰り返し見ることによって新しい発見があるものが好きなので、そういった演出がある作品は評価が高いです。新しい挑戦をしていることも高評価となります。

音楽

音楽単体の完成度と、作品との相乗効果に対する評価です。

演技

声優の演技に対する評価です。他の要素よりも、より一層個人の好みが反映されています。アニメっぽさを感じる方が評価が高い傾向にあります。

上記を5段階評価で数値化し、その平均値を総合点としています。

独断と偏見によるアニメランキング

これが自分のランキングです。評価が低いものはそもそもここにいれていません。

トップ10の各作品について、自分が評価しているポイントを言葉にしてみました。同順位が多すぎるのは、心の葛藤の結果です。

1. 新世紀エヴァンゲリオン

はじめに。このランキングはエヴァを基準に評価したわけではありません。ただ、この結果となりました。エヴァを通じて脳が覚えた興奮の総量が、ダントツだったと思います。自分の人生を生きるために一度アウトプットをして思考を止めておく必要があったほど、暴力的な力を秘めていました。
こんな危険な物体を世に生み出したいという衝動は、いまも抑えることが出来ません。

 

2. カウボーイ・ビバップ

死に近づくほど美しくなる世界を通して、人生において最も大切なものとは何なのかを考えさせられました。全体的なクオリティーの高さとは対照的に、常に温度の上がらない主人公スパイクのクールさからは、余計な装飾におどらされずに本質を捉える眼力を学びました。
また、カウボーイ・ビバップは僕が菅野よう子音楽に出会った作品でもあります。そういう意味でも非常に影響を受けた作品です。

 

2. 交響詩篇エウレカセブン

失礼を承知で言うと、エヴァ超えを目指し、見事に敗れ去った作品だと僕は思っています。だからこそ、意義がある。エウレカセブンに何かが足りなかったわけではなく、むしろ作品としては非常にレベルの高いものに仕上がっています。
良いものと、時代を変えるもの。その違いはどこにあるのだろうか。エウレカセブンはその作品の存在自体を通して、自分にその問題を考えさせてくれる作品です。
あと、後半全話泣きます。

 

2. 崖の上のポニョ

宮崎駿監督の最高傑作だと思っています。映画館ではじめて見たときの衝撃はいまでも覚えています。何が一番すごいのかと言われれば、それが説明できないところです。”Show, don’t tell” は自分の目指す領域です。
子供が楽しむための作品にしか見えないのに、その裏側には宮崎駿監督の人生が詰め込まれている。映画を見た後にドキュメンタリーを見て、改めて監督の思いの強さを感じました。

 

5. けいおん

けいおんは癒し系だとか、あるいはギャグ系だとか、人によって説明の仕方は違うと思います。僕はけいおんを日本的なアニメの傑作だと考えています。
説明不要の共通認識として、「日本人なら」誰もが経験している学生生活。その学生生活を通じて「日本人なら」みんなが共有している感覚。それを最大限に刺激してきます。これを完全な形で楽しめるのは、その共通認識を持っている日本人だけです。この作品を真に楽しめるのは、あの無駄にも思えた長い学生生活があったおかげなのです。
全体を通してゆるい流れの中で、2期の最終回に向けて感情が高まっていく演出には、弱パンチしか打てないのかと思って近づいたらスクリューパイルドライバーを食らったような感覚を受けました。

 

6. 機動戦士Zガンダム

自分にとっては全く違う時代の作品なので、客観的に楽しむことが出来ます。Zは特に、そのカオスっぷりが斬新に感じられ、ガンダムシリーズの中では一番好きです。

 

6. 機動戦士ガンダム

改まって語るほどの事は無いのですが、自分の知らない時代の人たちの本気を感じることができたことが最高の喜びです。世界観、人物、モビルスーツ。どれほどの想像力がこの作品のために費やされたのかと創造すると、それを消費することのあまりの贅沢さ加減に感動を覚えます。

 

6. 涼宮ハルヒの憂鬱

何よりもその、挑戦し続ける姿勢に敬意を表します。これはスタートアップ企業が見習うべき姿勢です。萌え系アニメの典型で偽装された表層部の内側に、純粋な作品としての魅力が潜んでいるなどとは想像すらしませんでした。常に期待を裏切り続けながら「やりたいことを貫いている」姿勢には刺激を受けずにいられません。

 

6. 秒速5センチメートル

1秒もかからずに虜になってしまうアニメなど、他に見たことがありません。見た瞬間、落ちる感覚がいまも残っています。そしてタイトルを見るだけで、トラウマに触れられたように感情が動かされる。アニメをあまり見ないという人には、真っ先におすすめしている作品です。

 

10. 少女革命ウテナ

卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。

世界を革命する力を!

こんなに力強く攻撃的なメッセージがあるでしょうか。世界がどうとか、戦争がどうとかは無関係に、自分の欲望のために革命を起こすという潔さは、自分の心に突き刺さりました。まさにクレイジー。後にも先にも、こんな作品はもう見れないだろうなと思わせてくれるところに開拓精神を感じるとともに、ギザギザに尖った感性に触れて頭が混乱する感覚が快感でたまりません。

 

人を動かす要素

このプロセスを通して、改めて自分が何に重きをおいて物事を良いと評価しているのか、そして何が人を、少なくとも自分を動かすことができたのかが見えました。まとめてみると次のようになります。

  • 脳がかつて感じたことのない刺激を感じることが出来る
  • 新しい分野・領域へ導くトリガーが含まれている
  • 既存の価値観を破壊し新たな価値基準を創りだす開拓精神を見せつけている
  • 傲慢な欲求を恥ずかしげもなくぶちまけている
  • 余計な飾りを削ぎ落したとしても脳にまで到達するメッセージがある

なるほど。今後自分がアウトプットするときには、これらの要素を含むことを目指します。自分の人生を変えたアニメトップ10とその評価から読み解く人を動かす要素

 

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