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雑記

成長の指標として目指すべき値

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A startup is a company designed to grow fast.

Paul Graham の記事、Startup = Growth からの引用です。いうまでもなく、Startup というのは、成長することを目指して作られる会社です。成長する必要が無いのなら、あるいは、成長より安定を望むのなら、他の方法を選択すれば良いのです。

Google is not just a barbershop whose founders were unusually lucky and hard-working. Google was different from the beginning.

Startup は、それ以外のビジネスのやり方と比較して、はじめから目指しているものが違うし、やっていることが違うし、やり方が違います。だからこそ、成長ができるのです。もちろん違うということは失敗の可能性が高いということでもありますが、それでも成功の確立を上げるために考えて行動することが、Startup には求められます。

では、大きく成長するビジネスに必要な要素とは何なのでしょうか。

For a company to grow really big, it must (a) make something lots of people want, and (b) reach and serve all those people.

Paul Graham が言うには、「たくさんの人が欲しい物を作って、欲しい人に届ける」だそうです。

では仮にそういう製品を開発したとして、その製品が「成功に向かっている == 成長している」かどうかを判断するには何が必要となるのでしょうか。

重要な指標のひとつに、ユーザーの増加率があります。

When I first meet founders and ask what their growth rate is, sometimes they tell me “we get about a hundred new customers a month.” That’s not a rate. What matters is not the absolute number of new customers, but the ratio of new customers to existing ones.

いまこの瞬間に何人ユーザーがいるかは重要では無く、どれぐらいの勢いでユーザーが増加しているかの方が重要だと言っています。

具体的にはどれぐらいの増加率が成功と判断できるのかというと、下記部分にそれが記されています。

During Y Combinator we measure growth rate per week, partly because there is so little time before Demo Day, and partly because startups early on need frequent feedback from their users to tweak what they’re doing.

A good growth rate during YC is 5-7% a week. If you can hit 10% a week you’re doing exceptionally well.

Y Combinator では1週間のユーザー増加率5〜7%が良い成長率とされているそうです。10%に到達すると大成功となります。

その数字に到達していないのなら、作っている製品がたくさんの人に求められているものではないか、あるいは欲しい人にちゃんと届けられていないことになります。

正しい方向に進んでいるかどうかの判断をするのに、ユーザーの増加率に注目し、それを伸ばすために行動をするというのは、成長を目指す上で非常にわかりやすく、計測しやすく、フォーカスしやすい指標だと思います。

というわけで、立ちあげ初期の少ないリソースをやりくりしてあれこれデータを解析したりユーザーにフィードバックを求めたりするよりも、ユーザーの増加率にのみ集中してスピーディーに成果の判断をしましょうということでした。

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