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雑記

留学しなくても英語がペラペラになる英語学習法(あるいは勉強しないで英語をマスターする方法)

記事の再掲載について

この記事は、いまから5〜6年前に某所に寄稿した記事を再編集したものです。再編集といっても、ほとんど内容は変わっていません。

公開当時この記事は、はてブで1,000件程度ブックマークもされて、多くの反響を頂きました。また、このやり方を多くの人に直接教えてもきました。その結果、いまでは英語を当たり前のように使ってビジネスをしている仲間がたくさんいます。

それはいいのですが、毎回毎回どういうやり方なのかを聞かれてそのたびにこたえるのが大変です。大変すぎます。実践している人がクチコミしてくれるので余計に聞かれて大変です。

というわけで、ここ見て!といえるように記事を再編集してまとめておきました。御覧ください。

この記事を書いた時はまだ予想もしていなかったのですが、その後僕は東京、シンガポール、ハワイ、サンフランシスコ、ニューヨークと、各地を飛び回る生活をしています。あーほんと、英語できるようになってよかった。 

それでは、5〜6前の自分に交代します。以下、過去の自分より。

この記事について

英語ができるようになりたい!英語で何不自由なくコミュニケーションを取ることが出来れば、仕事も趣味も幅が広がるのに!でも、英語がペラペラになっている自分が想像できない・・・。僕はずっとそんな風に思っていました。 でも、いまはなぜあんなに悩んでいたのかがわからないほど、日常生活において英語が中心の生活を何不自由なく送っています。長期留学をしたわけでも無いし、英会話教室に行ったわけでもなければ、英語学習教材を使ったこともありません。

なぜ、僕は英語ができるようになったのか。今回はその背景と実際にやった方法について、こちらにまとめてみます。

もくじ

  • はじめに
  • この記事のゴール
  • 英語学習における3つの問題と英語ができない理由
  • 3つの問題を克服する方法
  • Never too late!
  • よくある質問

はじめに

僕は、大阪で Web アプリケーション開発を行う会社を6年前から経営しています。立ち上げから3年が過ぎた頃、インターネットの可能性に魅せられて、海外市場をメインに事業展開を行うことに決めました。しかし、その段階での英語力は無いに等しいものでした。実際、高校時代に英語の授業で行われたレベル分けで、最低クラスに入れられたほどです。 ところがいまでは、オフィスには非日本語圏から来た外国人のメンバーが集まり、共通語は英語になっています。会話、会議、メールなど、すべてが英語です。しかも、仕事関係はもちろん、プライベートでコミュニケーションを取る相手も非日本語圏の人たちが過半数を占めます。 日本の大阪に住んでいるのに、逆に日本語を使う場面の方が少ない生活です。それでも、いまでは不自由に感じることはありません。ブログ、Twitter 等でも英語で発信していますので、ぜひご覧ください。

この記事のゴール

いつまでたっても英語ができない。その問題を解消するために、英語ができない事の裏に潜む3つの問題を指摘し、その対応策を提案することです。そしてタイトルにある通り、留学をしなくても日本にいながらにして英語をマスターする方法をご紹介します。すべて自分自身が実践してきた事です。

今回は、まず問題点の認識を行うことにフォーカスします。

英語学習における3つの問題と英語ができない理由

英語が難しい。時間が無い。苦手意識がある。人それぞれに違った壁があると思います。しかし、英語学習における壁には共通する問題が潜んでいます。その問題とは、次の3点です。

  1. 英語の勉強に割く時間が無くて続かない
  2. 英語の勉強にはお金がかかる
  3. 英語の上達を実感できない

もう少し詳しく、3つの問題を確認します。あわせて、その問題が発生する理由も考えます。理由がわかれば、対応策を考えることができます。

問題1: 英語の勉強に割く時間が無くて続かない

続かない。時間がない。英語を勉強している人、したいと思っていてもなかなかできていない人から最もよく聞く問題です。

この問題が発生する理由: 本当の目的が定まっていないから

ゲームを毎日何時間もやってレベルをあげることはできても、現実世界の勉強ではそのように毎日取り組むことができないというのは、よくあることです。ゲームと違って、英語の勉強にはクリアーという単純明快な目的がありません。そのため、英語学習者自身が問題意識を持ち、なんのために英語を勉強しているのかを意識することが必要とされます。

目的とはいわばガソリンであり、カーナビでもあります。どこへ行くにも、目的地を定め、そのために必要な燃料を持っておくことが欠かせません。英語の学習においては、それを一般化して定義することができません。人によって、英語を勉強する理由が全く異なるからです。

また、英語を勉強する事自体が目的になってしまっているパターンも多くあります。

「あなたはなぜ、英語を勉強したいのですか?」

そう質問されたときに、答えられる目的が無いことがこの問題を生んでいます。

問題2: 英語の勉強にはお金がかかる

実際のところはこんな問題は存在しません。まったくお金をかけずに英語を勉強することは可能です。僕自身がそうでした。教材をかったり、スクールに通ったりはしていません。もちろん、非常に優れた教材も最近は見かけるようになりました。僕自身も、第3言語習得のためにためしているものもあります。

ではなぜ、英語の勉強にはお金がかかるという問題意識が生まれているのでしょうか?ひとつの理由として、英語を勉強したい、英語をマスターしたいという人がたくさんいる日本では、みんなの問題意識が非常に高く、また非常にまじめで教育水準も高いため、英語学習教材や英会話スクールといった有料コンテンツが非常に多く存在することが挙げられます。ちゃんと買って勉強しないと一生できるようにならないという錯覚が生まれます。また宣伝は至るところにあり、街中でも電車の中でもリビングのテレビでもインターネット上でも、広告を目にしない日は無いと思います。こういった環境では、英語はお金を払って勉強するのがあたりまえという意識が生まれるのも無理はありません。

また、高いお金を払って買う教材なのだから、楽して短時間でマスターできるのでは無いかという期待も生まれてしまいます。しかし21世紀になっても、まだそんな劇薬は存在しません。もし存在すれば、世界中で爆発的に売れているはずです。

この問題が発生する理由: お金を払えば解決する劇薬があるかのように思えてしまう環境にいるから

劇薬は存在しません。でもいいことがあります。お金をかけなくても誰にでも英語をマスターできるチャンスはあります。

問題3: 英語の上達を実感できない

続かない、時間を割けないという問題ともリンクしていますが、ゲームと違ってレベルが上がっても軽快な音楽が鳴りませんし、数字で自分のレベルを把握することもできません。また、スポーツと違って試合で結果を出すわけでもありません。だから、たとえ前進していてもそれを実感できず、不安になってしまいます。これは非常に大きな問題です。

特に英語の学習においては、実力は指数関数的に備わっていくものだと自分は体験しました。おそらく多くの「勉強」において、同じではないでしょうか。そのため、どうしても序盤であきらめてしまう人が多いのだと考えています。

実は、上達を体感する方法はたくさんあります。洋書を読んでみるとか、映画を字幕なしで見てみるとか、いくらでもあります。ところが、だいたい本や映画にいきなり入ると、挫折してしまいがちです。全く理解できずに落ち込み、あきらめてしまう事の方が多いかもしれません。

もっと初歩的なレベルからでも体感できる方法というのはあります。それについては後述しますが、この問題の理由としては次の点が考えられます。

この問題が発生する理由: マスターしてから英語を使おうとしているから

英語は、言葉は、マスターしないと使えないものではありません。マスターすることが目的でもありません。トライアンドエラーを繰り返しながら上達を実感できる方法を実践することが大切です。

対策の前に

まず、次の3つの問題を認識しました。

  1. 英語の勉強に割く時間が無くて続かない
  2. 英語の勉強にはお金がかかる
  3. 英語の上達を実感できない

次は、それぞれに対する僕自身が実践し、うまく行った対策をご紹介します。

はじめに述べたとおり、この記事のゴールは英語ができるようになるための具体的な対策を提案することです。万人に有効な手段を提案できないことは承知のうえですが、少なくとも自分にはうまく機能した方法をまとめます。

3つの問題を克服する方法

3つの問題と、その問題が発生する理由。それを改めて整理します。

  1. 英語の勉強に割く時間が無くて続かない: 理由は「本当の目的が定まっていないから」
  2. 英語の勉強にはお金がかかる: 理由は「お金を払えば解決する劇薬があるかのように思えてしまう環境にいるから」
  3. 英語の上達を実感できない: 理由は「マスターしてから英語を使おうとしているから」

対策は次のとおりです。

問題1: 英語の勉強に割く時間が無くて続かない事への対策

まず続かない事への対策としては、やはり本当の目的をはっきりさせる事が重要です。それによって、英語ができないとなぜ困るのか、できるとなぜ嬉しいのかがはっきりします。例えば、映画を字幕なしでみれるようになりたいという目的があったとします。その場合、できないと何が困るのでしょうか?特に困らないのであれば、英語を勉強する理由は無いのと同じです。別に勉強しなくても困らないということなので、もっと他のことを勉強してスキルアップする方が人生にとってはプラスになるのかもしれません。しかし、もしあなたが俳優で、5年以内にハリウッドでのデビューを目指しているのなら、映画を字幕なしでみれるようになりたいというのはすばらしい最初の目標になり得ます。

もしそんな目標が出てこないのなら、何も困らないので英語を勉強する必要は無いと言えます。目的が無く、なんとなく子供向けの英語の本を読んでみたりすると、続かないのは目に見えています。

自分の場合は、目的として事業の海外展開がありました。これはその先に見ている目標のために必要な通過点であったため、できないぐらいなら会社もたたんですべてを投げ出す方がましだと心の底から思っていました。何をしていても、恐怖心のように、このままでいいのか?と自問自答が続きました。その時、自分にとって英語ができるようになるということは、生きていく上で必須のものとなっていました。

もう一方の時間が無いという問題ですが、これも目的がはっきりしていれば意地でも割くようになるはずです。とは言え、そんな根性論のような対策ではどうしても時間を割けないのが現実だと思います。そんなときは、日常生活の一部に英語を組み込んでしまうことが良いと自分は思います。

自分が具体的にやった事は次のとおりです。前提として、先程挙げた自分の目的があります。

  • 情報のインプットを英語でしかやらないようにした
  • 情報のアウトプットも英語を最優先で行うようにした
  • 社内の共通語を英語に切り替えた

情報のインプットを英語でしかやらないようにした

毎日のように、通勤・移動中は iPod で音楽を聞いていましたが、ある日を境に英語のポッドキャストしか聞かなくなりました。自分の場合は、インターネットテクノロジースタートアップ関係の情報に飢えていましたし、目的のためにはそれが必要でした。その業界の情報をいち早く、可能な限りソースに近い人から直接(翻訳等を介さず)得る方法として、ポッドキャストが最適でした。

実際に聞いていた(or みていた)のは次のものです。(注: 2016年07月現在ではこのリストは非常に古くなっています。懐かしくて編集していて笑いました。最新のおすすめは2016年版記事をお楽しみに。

  • Diggnation
  • This Week In Tech
  • CNET Buzz Out Loud
  • GeekBeat.tv (GeekBrief.tv)
  • Tekzilla

Revision3 のコンテンツは非常に自分にはマッチしていたので、同じ業界の方にはおすすめです。最近なら、Foundation と Ask Jay がめちゃくちゃおもしろいです。

また、読む方も英語だけにしました。もともと数百のブログを RSS リーダーで読んでいたのですが、ある日を境に日本語のブログは読むのをやめました。もちろん日本語のニュースとして必要な情報ソースや親しい人のブログは残しましたが、フィードリーダーの設定を変えて読む頻度を極端に下げました。

ブログ以外にも、Digg や Reddit、Hacker News などに出入りするのも良いのですが、その場合は出来る限りコメントを残して他のユーザーと会話することを意識していました。読めるだけでも聞けるだけでも意味はなく、一番大切なのは自分の意見を伝えることだからです。

情報のアウトプットも英語を最優先で行うようにした

というわけで、アウトプットが重要になります。実際の自分の経験では、十分なインプットが無いとアウトプットが全くできませんでした。言いたいことが日本語で浮かんでしまって、それを英語に変換することができない状態に陥るのです。ある程度インプットを続けていると、「そういえばこんなときはこう言ってたな」と必要な言葉が出てくるようになります。

自分にとっては、語学はすべて丸暗記だと思っています。脊髄反射のように、ふと考えたことが英語のフレーズとなって出てくるようにするために、あらゆるパターンを実際に耳で聞いて、目で見て、脳を動かし使ってみることが欠かせません。

アウトプットを英語で行うのは、スポーツの練習のようなもので、間違っているとか正しいとかはどうでも良いのです。もちろん、間違った英語で脈絡も無いことを発信していても誰も拾ってくれないので虚しくはなってしまいますが、コミュニティーサイトでのコミュニケーションなどは比較的入りやすいアプローチだと思います。

英語でのアウトプットと言って思いつくものにブログがありますが、あまりおすすめしません。なぜなら、ブログという行為自体がすでに敷居が高いからです。英語がどうこうの前に、ブログを定期的に更新することが難しく、それによって英語の勉強までフェードアウトしてしまうことが起こりえるからです。だから、英語の勉強のためにブログというのはおすすめしません。それよりも、Twitter の方があっています。

Twitter なら 140 文字の制限があるおかげで、更新することの敷居が低いという利点があります。それに、英語のネイティブスピーカーをフォローしておくことで、ちょっとした日常動作の表現を学ぶこともできます。自分もやりましたが、いろんな人をフォローしてみて、いいなと思った表現を盗み、自分で発信してみることが良いトレーニングになりました。

自分が興味を持っている業界の著名人をフォローしてみてください。

アウトプットをする上で重要なポイントは、間違いなんか気にしないことです。誰かに迷惑をかけるような大きな間違いをしては大変ですが、Twitter で思ったことを発信していてもまずそんなことにはならないので、気にせずどんどん発信することが重要です。表現の方法や文法で悩んだ場合はとりあえず発信してみて、間違いを指摘されればラッキーです。誰も見てなくてスルーされたとしても、後で正しい表現に出会ったときに驚きや恥ずかしさと共に印象に残り、正しい表現を覚える可能性が上がります。

僕自身、文法は意識していません。間違っていることも多々あると思いますが、それによって本来の目的である意思疎通やビジネスには大きなマイナスは生まれていません。英語でのプレゼンテーションや商談、交渉、説得などの場面では特に、文法以上に大事なことがあるので、全く問題にはなりません。(そこが問題になってうまく物事が進まない関係であれば、そもそもうまくいかない関係だと自分は思います。) もちろん正しい方が良いに決まっています。ですがはじめは無視してください。徐々に身につきますし、どこかのタイミングで正確な文法を自然と意識し、習得するようになります。

社内の共通語を英語に切り替えた

日常生活の多くの場面で英語に切り替えるために、自社で人を集める際には英語によるコミュニケーションが全く問題なく取れる人を優先しました。自分の場合は社内の環境を切り替えましたが、要するに定期的に接することができる英語が共通語となっているコミュニティーを見つけるか、無ければ自分でつくることが必要だということです。

いろんな地域に、日本在住の外国人コミュニティーは存在します。そういうコミュニティーに積極的に関わっていくことが出来るかできないかは、英語を習得する上で大きな要因です。

問題2: 英語の勉強にはお金がかかる事への対策

この問題は、実際には存在しません。問題1への対策でも明らかなように、お金はかかっていません。自分を追い込むためにお金を支払って勉強するということも必要な戦略かもしれませんが、自分は経験していませんのでおすすめはしていません。

お金をかけずに英語の勉強と聞いて思いつくもう一つの方法に、Skype を使った英会話の練習があります。自分も昔はかなりやったことを覚えています。Skype の設定でプロフィールをしっかりと英語で書いておき、さらに Skype ユーザーの検索対象として公開する設定にしておけば、プロフィールを見た同世代の人からいきなり着信やチャットが来ることがあります。そういう人と会話を楽しんでみるというのは、なかなか楽しいものです。間違っても気にせずに、伝わらなければチャットを併用して、とにかく話してみることが重要です。積極的な人であれば自分から人を探して話しかけていくのが良いと思いますが、僕にはそれは少し敷居が高かったようです。

Skype の場合は、ヨーロッパやアジアなど、英語のネイティブスピーカーでは無い人からのコンタクトも非常に多いです。その場合は人によって英語のレベルにばらつきがあります。訛りが激しすぎてわからないこともあるかもしれませんし、そもそも相手の英語力がなさすぎて何を言っているのか全くわからないこともあるかもしれません。それでも、いろんな訛りや英語レベルの人と交流することには意味があります。それは、完璧な英語を話す人と会話するよりも多くの場合難しい事になりますが、幅広い人とコミュニケーションをとる練習をしておくことには意味があります。

英語の勉強において大切なのは、恥をかく事だと思っています。失敗をして、恥ずかしい思いをして、伝わらなくて悔しくて、そしてその思いを糧に前進する事が出来れば、必ず身につきます。そのための場として、Skype は良い環境です。最近であれば、Facebook や Google+ などの SNS で同じ興味関心を持つ人を探すのもありだと思います。

問題3: 英語の上達を実感できない事への対策

英語は完璧になってから使うものではありません。先ほども述べたとおり、早い段階で恥をかきながら、前進していくことが重要です。上達を実感するためには、いますぐ、この記事を読んだ後に実際に使ってみるのが一番です。誰かに話しかけてみたいなら、Skype でも Facebook でも良いですし、まずは文字によるコミュニケーションから始めてみたいなら、コミュニティーサイトや Twitter があります。

すでにつながっています。いますぐ英語を使ってみることができる状態です。一昔前なら、留学する以外に方法は無かったのかもしれませんが、いまはインターネットがあります。使わなければ、英語ができるのかできないのかすらわからないはずです。

それと、非常に大切な事で、まだ言っていなかった事があります。

英語ができるようになるまでには、最低2年は必要です。数日、数ヶ月で完璧になることはありません。もちろんできる人やそれを助けてくれるサービスがあるのかもしれませんが、僕は見たことがありません。

自分はここに書いたやり方を3年間続けました。その結果、1年が過ぎたぐらいから明らかに変化を感じました。プライベート、ビジネスにおいていろんな場面を体験し、「あ、英語が問題なくできてるんだな」とふと気づいたのは2年が過ぎた頃でした。いまでは完全に日常の一部になり、勉強のためではなく、単純にやりたいから、必要だからここに書いたような事を日々実践しています。

留学でも、数ヶ月で英語ができるようになるケースなどレアです。年単位での経験が必要になります。日本にいながら、インターネットの力を借りて勉強する場合でも同じです。年単位で時間は必要です。でも、逆に言えば留学しようがしまいが、年単位で時間をかけることができれば、年単位で注力すれば、必ずできるという事です。

語学の習得は、スポーツと同じだと思っています。続ければ、必ず身につきます。毎日やって、身につけない事の方が難しいです。英語の上達を実感できない、と相談を受けることがありますが、単純に諦めるのが早過ぎるといつも思います。

2年間続けることができないのであれば、英語は身につかないと思います。それよりも短く習得できるものすごい教材があればここでぜひともご紹介したいのですが、残念ながら僕は知りません。2年間、諦めずに続けてください。

Never too late!

2年かかるとわかれば、始めるのは早いほうが良いです。もしあなたが本当に英語を身につけたいのなら、いますぐはじめてください。いま何か変わらないのであれば、おそらく2年後もそのままです。

何かを始めるのに、遅すぎる事はありません。いつはじめても、結果がでるのは2年後です。焦る必要はありません。2年間、楽しみながら前進し続ける事が重要です。途中で上達が実感できなくても、気にしないでください。2年たっていないので、上達を実感できるはずがありません。

いろいろと対策の提案があり、どれから始めていいのかわからないのであれば、次の2つだけ、今日からはじめてください。

今日からはじめる2つの事

  1. iTunes で検索して好きなポッドキャストを購読する(ポッドキャストはほとんどが無料)
  2. Twitter で英語でつぶやく(恥ずかしければ別アカウントを作る)

1. iTunes で検索して好きなポッドキャストを購読する

“iTunes ポッドキャスト” でいますぐ検索してください。無料で楽しめます。iTunes を使っていなくても、ポッドキャストを聞く方法はあります。

2. Twitter で英語でつぶやく

何をつぶやけばいいのか分からなければ、僕に話しかけてください。僕は英語ネイティブではありませんので、文法とか気にしないでください。この記事の感想でもかまいません。待っています。

以上です。

それほど簡単な事ではないのかもしれませんし、2年というのは長い道のりに聞こえるかもしれません。しかし、やってみれば大した事はなく、むしろ楽しい事ばかりですし、2年というのは短いです。

英語を本格的に身につけたいと本気で思っているあなたなら、この長い記事を読んでくれたあなたなら、必ず続けられると信じています。ぜひいますぐ、まずは2つの事をはじめてください。

よくある質問

新しいことに挑戦するときは、不安や迷いがつきものです。ここに挙げた質問と回答も参考にして、挑戦を続けていただけることを願っています。

  • どんなポッドキャストを選ぶべき?
  • ポッドキャストを聞いても全く何を言っているのかわからないけどいいの?
  • 辞書は頻繁に引くべき?
  • どんな辞書がおすすめ?
  • Twitter では何をつぶやけばいいの?
  • コミュニティーはどのようにして探せばいいの?
  • Skype で何を話せばいいの?

どんなポッドキャストを選ぶべき?

必ず、興味があるトピックにしてください。決して、ここに挙げたリストがすべてだとは思わず、iTunes で検索してみてください。もしあなたがミュージシャンなら、音楽番組や音楽に関するレビューの番組があるはずです。iTunes で検索しても見つけられない場合は、Google で検索してみてください。“Podcast Directory” で検索するといろいろ出てきます。

また、ビジネスでの活用やスキルアップを目指すなら、iTunes U もおすすめです。これは、アメリカを中心としたいろんな大学が、iTunes を通して授業を配信しているサービスです。他にも OCW など、いろんな場所で授業は配信されています。これらの中から、経営、技術、哲学など興味のある分野を受講してみるのがおすすめです。できる限り日常会話に近い番組をひたすら聞き続けるのがベストですが、興味を持って聞けるならば授業も良いと思います。

ポッドキャストを聞いても全く何を言っているのかわからないけどいいの?

問題ありません。それを2年間続けてください。真剣に聞く必要はありません。自分の興味のあるトピックが会話に出てきたら、自然と耳に入ってきます。また、同じ番組を継続して聞くことにより、会話のクセやパターンがわかり、より聞きやすくなってきます。

なによりも大事なのは、英語の周波数に耳が慣れることです。それに、2年かかるのです。日本語の会話では使わない帯域の音は、脳がノイズとして処理してしまいます。日本語で使わないからといってノイズ判定するのではなく、聞き取るべき音だということを耳に、脳に、教え込んでください。そのために必要なのは、ただただ聞き続けることです。逆に言えば、それ以外は何もしなくても良いです。聞いてください。

なれるまでは非常にしんどいと思います。でも、音楽を聞くような感じで、常に流し続けてください。環境が許すならば、寝るときやシャワーの時間以外つけっぱなしがおすすめです。

意味を考えようとしなくても OK です。ただ、雰囲気に慣れてください。苦手意識を取り払うことも目的のひとつなので、聞いているのが当たり前になるまで続けてください。

辞書は頻繁に引くべき?

ポッドキャストを聞くことに関しては、基本的に言葉を調べなくて OK です。ただ、何度も出てきて気になったり、興味を持ったりした場合にはぜひ調べてみてください。辞書を引く事が苦痛ではなく、楽しくなってくれば勝ちです。

文章を読む場合には、鍵となるキーワードを見極めて調べてください。あまり全部の単語を調べていたらきりがないので、読んでいる文章の中でも鍵となりそうな部分、結論の部分などを見極めて、その中でも重要な単語を調べてください。はじめはこの見極めが難しいですが、パターンがわかってくれば簡単にできるようになります。それは同時に、英語の文章をかなりのスピードで読めるようにもなるので、非常におすすめです。

聞くときも読むときも、大事なのは全部理解しようとはしない事です。重要な場所を見極め、そこを集中して調べることができるようになれば、理解の速度は上がります。

どんな辞書がおすすめ?

英辞郎です。専門用語も含めて取り扱われているので、ダントツでおすすめです。自分はかつて英英辞書を中心に使っていましたが、いまではメインが英辞郎となりました。言葉の詳細なニュアンスや情報が必要なときは、いまでも英英辞書(Longman)を併用しています。

辞書は、出来る限り身近においてください。言葉に興味を持ってから、どれだけ短い時間で調べられるかが非常に重要です。この感覚が長くなると、調べてわかったときの快感や満足感まで薄れますし、なにより「後でやろう」は長続きしません。可能ならば iPhone などのスマートフォンに辞書アプリを入れ、常に持ち歩くことをおすすめします。辞書専用端末でも良いですが、僕はデバイスを1つにしぼりたいので iPhone に英辞郎と Longman 英英辞書を入れています。大切なのは、ふと知らない言葉、気になる言葉が目に耳に入ったときに、10秒以内に調べられるか、です。

あわせて、Google のイメージ検索もおすすめです。言葉のニュアンスや使われ方を調べるときに、画像で見ると腑に落ちることがよくあります。

Twitter では何をつぶやけばいいの?

日常的なことをつぶやいてみてください。コンビニに行ってくるとか、お腹空いたとかで構いません。

あまり言えないことにショックを受けるかもしれませんが、わからないときは Twitter のキーワード検索機能を使って調べてみてください。世界中のユーザーがなんと表現しているのかがわかり、そこから盗めます。たとえば「バスに乗るよ!」を調べるとしたら、Twitter のキーワード検索で “Bus” と検索してみてください。いろいろな場面の表現が出てきます。

コミュニティーはどのようにして探せばいいの?

同じような趣味を持った人と話したいなら、Skype や Twitter、Facebook 等で探すのがおすすめです。どのサービスにも共通して言えますが、自分のプロフィールをしっかりと書いてください。何が好きで、何をやっているかなどです。きちんと書けば書くほど、同じ興味関心を持った人に出会える確率が上がります。

Facebook ではプロフィールにキーワードを書けば、そこからそのキーワードのリンクをたどって、他のユーザーに出会うことができます。好きな映画など、英語の名前で入れてみてください。すると同じ映画を好きだと言っている人に出会えます。

Skype で何を話せばいいの?

上記回答と同じになりますが、まずはプロフィールをしっかりと書いておいてください。そうすることにより、お互いに話すトピックも決まってきます。例えばアニメが好きなら、アニメ好きであることや、特定のアニメの英語名を書いておいてください。

後はお互いの国の文化や習慣についての会話になることが多いので、日本について聞かれたら答えられるようにしておいてください。予想外に深い質問をされて答えられないということもあるかもしれませんが、その場合はまた調べておくねと伝え、次回以降の会話のタネにしてください。意外と、英語が原因ではなく、話す内容の方がネックとなり会話が進まないことはよくあります。日本の事なのに自分も知らなかった、などよくあります。そんなときは逆にいろいろと質問すれば相手が答えてくれるので、質問できる事も用意しておくと会話が弾みます。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。今後もご質問やご要望があれば、また別の記事でお応えしたいと考えています。フィードバックはお気軽におよせください。

「留学しなくても英語がペラペラになる英語学習法(あるいは勉強しないで英語をマスターする方法)」への1件の返信

[…] 小学生時代から、音楽の授業や音楽系の習い事の時、演奏された音(音階)を言い当てるという課題が得意でした。耳コピやモノマネも得意でした。英語での会話についても、特別なことをしたわけではありませんが、非常にスムーズに聞き取りと発音ができるようになり、習得できたと思います。これらの特技に共通して求められることは、正確に音を聞き分けられる能力です。また、正確に処理ができる音の幅、周波数のレンジが広いことも重要ではないかと思っています。 […]

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