ブロックチェーン経営

ブロックチェーンを使いたいという相談を多くの会社からいただく中で、ブロックチェーンという技術を使うよりもまず先にしなければいけないと考えていることがあります。経営のブロックチェーン化です。

分散化社会という価値観に対応していくために、中央集権的ではない経営組織がこれからの会社には必要になってきます。誰か1人が独占的に物事を決めるのではなく、多様な価値観を含む少数のコミュニティーで方向を決めるのがこれからの強い組織のあり方だと思っています。

そのためにはまず、組織の中心的な人物の間でブロックチェーンを形成しておくことが必要です。事実や経験、知識をいち早く共有して、分散保存しておくのです。まさにブロックチェーンがそうであるように、誰に聞いても同じ情報が返ってくる状況を生み出すべきです。そうすることによって、組織的にも強くなり、より多様な価値観を受け入れられるようになります。

ビットコインであれば10分1回、合意形成をします。高い頻度でブロックチェーンのノード間で情報の共有が行われ、同意が取られてブロックチェーンが形成されています。会社も「月に1回の全体会議で会社の方針が決まります」ということではなく、ブロックチェーンと同じように高い頻度で意思決定をしていくことが重要です。

会社のメンバー全員がブロックチェーンのノードになる必要はありません。ブロックチェーンのスケーリング問題と同じで、例えばいきなり50人いる会社の社員全員がブロックチェーンのノードになることに意味はないと思っています。まず少数のノードで確実に情報を共有してそれを徐々に拡大していくというやり方もありますし、一般的なブロックチェーンのスケーリングアプローチと同じく、複数の階層に分けてそれぞれの階層の内側で合意形成をし、それを外の階層に伝播していくこともできます。ブロックチェーンのスケーリングの開発で行われているアプローチは、これからの組織作りに活かせると思っています。

組織をブロックチェーン化していくことによって、中央集権的ではなく、多様な価値観を含んだ組織を作りあげることができます。そういう組織が今後の社会をリードしていくでしょう。それはとてもむずかしいことで、簡単に実装できることではありません。しかし、遠くない未来に必須になるものだと確信しています。

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